DOMMUNE(ドミューン)、Ucuuu(ウクー)、春の雨、MIMINOIMIなど、各所で話題のTomotsugu Nakamura(中村友胤)さん主宰のTEINEI (丁寧)レーベル、および第2弾アルバム『Moon Under Current』。
2020年代のいま、穏やかなアンビエントに注目が集まる理由が詰まった作品です。
https://twitter.com/MIMINOIMI_info/status/1789651306099159115
Contents
はじめに
東京在住のサウンドアーティスト&グラフィックデザイナー、ウェブデザイナー&TEINEI (丁寧)レーベル主宰者Tomotsugu Nakamura(中村友胤)さん。
坂本龍一さんの追悼コンピレーションアルバム『Micro Ambient Music』(Bandcamp:2023年7月13日~2024年3月28日、LP:2024年5月29日・7月31日・9月25日・11月27日・2025年1月29日・3月26日、commmons)にも参加しています。
[NEWS]
Tomotsugu Nakamura主宰のアート&アンビエントレーベルTEINEI、4/8にDOMMUNEで特集番組配信番組前半はUcuuu主宰で音楽イベント企画orange plus musicの石松豊を迎えてトーク配信。後半はTomotsugu NakamuraとHaruhisa Tanakaによるライブパフォーマンスをおこなう。https://t.co/v7IiAfQapw pic.twitter.com/pjDHjzV1hf
— Ucuuu | 穏やかな音楽メディア (@Ucuuu__) April 5, 2024
Suisen『Just Below The Surface』
北アイルランド出身、長野・松本在住のドローン作家Darren McClure(ダレン・マクルーア)とのデュオSuisen(スイセン)の2014年作はChihei Hatakeyama(畠山地平)さん主宰のWhite Paddy Mountainレーベルから、ソロ作はUKシェフィールドのAudiobulb Recordsや仏ブルターニュのlaapsレーベル(IIKKI傘下)などからリリースされてきましたが、2024年4月に自身が主宰するアート&アンビエントレーベルTEINEIを始動しました。
4月から新しいレーベルTEINEIを始動します。
音楽だけではなく様々なジャンルのアートレーベルとして機能させたいと考えています。
最初のプロダクトは水墨画をモチーフとしたヴァイナルを2枚。個別の作品詳細についてはあらためてポストします!https://t.co/DQZNtFFwaT #ambient #vinyl pic.twitter.com/J0R5iZMMin— tomotsugu nakamura (@tomotsugu) March 12, 2024
Moon Under Current
TEINEI第2弾の8thアルバム『Moon Under Current』(読み:ムーン・アンダー・カレント、意味:水面下の月、2024年4月7日、流通:p*dis・Inpartmaint)は、全8曲・33分あまり。
ジャケットのアートワークはロシア出身の水墨画家Aleksandra Bezmenova(アレクサンドラ・ベズメノワ)が手がけました。
The label “teinei” is based on the ancient Japanese senses of “blank space” and “harmony,” and as its name suggests, it proposes to enjoy the time spent facing music in silence with more care and attention. #ambient #vinyl #Japan pic.twitter.com/z36IwveAIz
— TEINEI (@teineilabel) March 16, 2024
ビル・エヴァンス&ジム・ホール『Undercurrent』
アルバム名『Moon Under Current』は禅語「水急不月流」(水急にして月を流さず、意味:どれほど急な流れでも、川に映る月は流されない=何事にも流されない存在)の意訳。
モダンジャズのピアニスト、ビル・エヴァンス(Bill Evans)とギタリスト、ジム・ホール(Jim Hall)のコラボアルバム『Undercurrent』(1962年8月18日、United Artists)も意識しているそうです。
またUnderとCurrent を分けたのは、今現在進行形の、、というニュアンスを出したかったのと、Under Current が電圧不足とも訳せるので、なんか音楽のテイストにもあっているかなと。
— tomotsugu nakamura (@tomotsugu) April 12, 2024
クレジット
- Tomotsugu Nakamura:作曲、プロデュース、ディレクション(ジャケット)
- Makoto Sawai(澤井誠):サックス(M2・8)
- Atsushi Yamane(山根淳史):マスタリング
- Aleksandra Bezmenova:アートワーク(ジャケット)
【1】Rain Boundaries
日本の大正琴(たいしょうごと)や中国の古琴(こきん)のコード進行が参照されている「Rain Boundaries」(読み:レイン・バウンダリーズ、意味:雨の境界線)。
Tomotsugu Nakamuraさん自身が子どもの頃に見たという夕立の境目(晴れと雨の境界)がイメージされていて、穏やかな気分と憂鬱な気分を行き来するようなサウンドに仕上がっています。
"Rain Boundaries"
This track is included on the album "Moon Under Current" by Tomotsugu Nakamura.
Also it is going to be launched on streaming service on 7 April. #streaming #spotify #moonundercurrent #tomotsugun #japan pic.twitter.com/cwbLki5veL— TEINEI (@teineilabel) March 16, 2024
【2】Dust
兵庫・神戸在住のジャズサックス奏者Makoto Sawai(澤井誠)さんが参加している「Dust」(読み:ダスト、意味:ちり、ほこり、粉末、結晶)。
Tomotsugu Nakamuraさんのギターとアナログシンセ、Makoto Sawaiさんのアルトサックス、その粒立ちのいい音によって紡がれる静寂や間合いは、禅の心を表現する水墨画と重なるようです。
[NEWS]
アートレーベル「丁寧」始動。Haruhisa Tanaka・Tomotsugu NakamuraのアンビエントLPを同時リリース坂本龍一の追悼コンピ『Micro Ambient Music』にも参加したアンビエントミュージシャン・Tomotsugu Nakamuraが、自身のレーベルとして「丁寧」を開始。https://t.co/CU6DPyx5mT pic.twitter.com/5vk6wY4i3V
— Ucuuu | 穏やかな音楽メディア (@Ucuuu__) March 12, 2024
【3】Mahogany
「Mahogany」(マホガニー)はギターの木材をあらわしているのでしょうか。
チェロもしくは穏やかないびきに聴こえる響き、美しいドローン(持続音)、かわいらしい音色の電子音、フィールドレコーディングと思われる環境音などが織り交ぜられ、ゆったり年輪を刻むような安心感に包まれます。
New stock/ Released today
シーン大注目のレーベル、teinei が始動。4/20には春の雨にてインストアライブを開催します。
Tomotsugu Nakamura – Moon Under Current [LP]https://t.co/BjIMpiI7WR pic.twitter.com/riJst1k7xa
— 春の雨 cafe & records (@HarunoameRecord) April 7, 2024
【4】Moderate
「Moderate」は英語の「モデレート」だと「適度、穏やかな」、イタリア語の音楽用語「モデラート」だと「中くらいの速さで」という意味です。
ビートがないのでモデラートか否かは判別できませんが、ドローンやリバース(逆再生)といったエクスペリメンタル(実験的)な手法が用いられているにもかかわらず、ビブラフォンっぽい透明感のある響きも相まって、適度に穏やかな時間が流れます。
https://twitter.com/tobirarecords/status/1770709353974083763
【5】Temple / Cathedral
「Temple / Cathedral」(読み:テンプル / カテドラル、意味:寺 / 大聖堂)も少ない音数によって生み出される静寂や間合いが秀逸です。
【ニュース】〈TEINEI〉──東京から新たなアンビエント・レーベルが誕生、第1弾リリースはHaruhisa TanakaとTomotsugu Nakamuraの2作品 https://t.co/txhwybeQ5z
— ele-king (@___ele_king___) March 4, 2024
【6】Blue Lake
ギターの残響が美しい「Blue Lake」(読み:ブルー・レイク、意味:青い湖)。
TEINEIは音楽レーベルとしてアンビエントを軸に据えるだけでなく、アートを包括的に提案するレーベルとして機能するそうです。
「アンビエントにたどり着いている人は、アート全般に関心があるはず」という思いが込められていて、今回は水墨画をモチーフとしたアートワークのレコードを絵画のように飾ることもできる仕様になっています。
木が描かれたジャケットの世界観を想像しながらアルバムを聴くと、青い湖も脳裏に浮かぶのではないでしょうか。
【インディーズバンドニュース】
アンビエントの新興レーベル「TEINEI」が注目の邦人アーティスト2名のアルバム作品をデジタル配信とヴァイナルでそれぞれダブルリリース!!https://t.co/K6NKZ7IFVQ
@teineilabe… pic.twitter.com/6DFVAAWjgW— speranza!~インディーズバンドを加速させる~ (@speranza_news) April 14, 2024
【7】Starfish
かわいらしい音色の電子音が印象的な「Starfish」(読み:スターフィッシュ、意味:ヒトデ)。
ヒトデは淡水には生息しないので、湖から離れて海に移ったイメージでしょうか。
深海に潜ったのか、夜に星を眺めているのか、不思議な感覚になるサウンドです。
— Music You Need To Hear (@MusicYouNeedTo) April 8, 2024
【8】White Screen
子守歌みたいに優しくミニマルな「White Screen」(読み:ホワイト・スクリーン、意味:白い画面)。
約6分のうち、1分半を過ぎた辺りでMakoto Sawaiさんのサックスが加わり、3分を過ぎた辺りで「終わった?」と錯覚する空白があり、終盤ではフィールドレコーディングと思われる環境音も交ざってきます。
音と音の間にある残響や余白を浮遊することによって、夢と現実を行き来しながら無の境地に達するような感覚を堪能できたのではないでしょうか。
“TEINEI”の発足記念で、春の雨にてTomotsugu NakamuraとHaruhisa Tanakaのインストアライブ。二人ともにギターと机にエフェクターを設置してのライブは、美しい電子音と繊細で長いトーンのギターが一体となり、アルバムジャケットの水墨画のように静謐の音の間に侘び寂びを感じるようなアンビエント。 pic.twitter.com/kIq9GnIAjW
— マチュ@Tokyo Experiment (@matyukun) April 20, 2024
おわりに
2024年4月8日、現在美術家の宇川直宏(Ukawa Naohiro)さんが主催するライブストリーミングスタジオ&チャンネルDOMMUNE(ドミューン)で配信された番組は「TEINEI EXCLUSIVE SHOW CASE」。
Tomotsugu NakamuraさんとHaruhisa Tanaka(田中晴久)さんが出演し、穏やかな音楽メディアUcuuu(ウクー)&音楽イベント企画orange plus music(オレンジプラスミュージック)運営者、石松豊さんが司会を務めるトークと2人それぞれのライブが開催されました。
コロナ禍で進化した「アンビエントの強度」。Tomotsugu Nakamura、Haruhisa TanakaらがDOMMUNEで語る
特集番組「TEINEI EXCLUSIVE SHOW CASE」でDOMMUNE宇川直宏とUcuuu石松豊を交えて語られた内容を、編集版としてお届けする。https://t.co/ncmtQxYH2V pic.twitter.com/CFW63QPK7Q
— Ucuuu | 穏やかな音楽メディア (@Ucuuu__) May 2, 2024
ウィリアム・バシンスキー『Disintegration Loop 1.1』
ノイズ系のグラフィックデザインやVJから活動を始めた宇川直宏さんが、ウィリアム・バシンスキー(William Basinski)のDVD作品『Disintegration Loop 1.1』(2004年9月11日:Vectors・HEADZ、CD:2002年4月16日、2062)を引き合いに出し、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件、2011年3月11日の東日本大震災、そして2020年代のコロナ禍など、物理的・心理的に厳しい状況のときに、穏やかなアンビエントへ向かうアーティストが増える現象について語っていたのが印象的でした。
Haruhisa Tanaka『Nayuta』
Tomotsugu Nakamuraさんの『Moon Under Current』と同時にリリースされたTEINEI第1弾アルバムは、アンビエント作家&サウンドエンジニア&PURRE GOOHN(ピューレグーン)レーベル主宰者Haruhisa Tanaka(田中晴久)さんの『Nayuta』。
本日のHaruhisa Tanakaさんのリハの様子。春の陽光と、背後の商店街を行き交う様々な年代、背格好の人々がなんとなくフォトジェニックで音にマッチしていました。@HarunoameRecord @hhtk0 pic.twitter.com/RYoz2SSfsJ
— tomotsugu nakamura (@tomotsugu) April 20, 2024
幽玄な大自然をあらわすかのような「那由他」(読み:ナユタ、意味:極めて大きな数量)の世界観に引き込まれ、優しく穏やかな気分になります。
Haruhisa TanakaさんはTomotsugu Nakamuraさんとも宇川直宏さんともそれぞれ10年来の付き合いで、コロナ禍を機に作風がノイズからアンビエントへと変わったそうです。
Haruhisa Tanaka is playing now#ambient #tokyo@hhtk0 @teineilabel pic.twitter.com/gBcOOGZ7Sb
— tomotsugu nakamura (@tomotsugu) May 11, 2024
ハチスノイト『Universal Quiet』
当サイトでもおなじみ、ハチスノイト(Hatis Noit)さんの1stソロアルバム『Universal Quiet』(2014年11月13日)は、Haruhisa Tanakaさん主宰のPURRE GOOHNレーベルからリリースされました。
その推薦文を書いたのが宇川直宏さん、ハチスノイトさんもDOMMUNEへの出演を重ねています。
「いまや世界的に活躍するようになったハチスノイトさんの黎明期を支えたのがHaruhisa TanakaさんおよびPURRE GOOHNだった」と紹介する宇川直宏さんの嬉しそうな様子も印象的でした。
【NEW RELEASE】
ピューレグーン第3弾アーティストはハチスノイトです。
11/13日発売!
全て「声」で作られた荘厳で圧倒的な歌世界!
まずは予告動画、視聴を!http://t.co/eyfxTgNOSrhttps://t.co/tnBIxNnWx8— PURRE GOOHN (@PURREGOOHN) September 29, 2014
Nobuhiro Okahashi『…and』
さらに大阪在住のアンビエント作家Nobuhiro Okahashi(オカハシノブヒロ)さんのEP『…and』(2024年3月28日)もPURRE GOOHNからリリースされました。
そのNobuhiro Okahashiさんが主催するアンビエントイベント(地下音楽実験室)ナニワアンビエント(Naniwa Ambient)には、Haruhisa Tanakaさんも出演。
宇川直宏さんは「コロナ禍では物理的なソーシャルディスタンシング(社会距離拡大戦略)を行うことによって、全人類が心理的なソーシャルディスタンス(社会的距離)を意識する(会いたくても会えない)期間を経験し、会うという行為が再定義(会うという言葉がアップデート)されたことが有効だった。Zoom飲み会の流行り廃りでもわかったように、会うとは面と向かって会話することではなく、空間を共有し、無駄な時間を優雅に過ごすことだった。空間を共有する行為がアップデートされたコロナ禍以降に出てくるアンビエントの強度は半端ない」といった趣旨のことを語っていました。
大塚勇樹(Molecule Plane)さんのアクースモニウム、Miyauchi Yuri(宮内優里)さん&KENJI KIHARA(木原健児)さんの空間BGM、後藤正文さんの立体音響、Katsuhiro Chiba(カツヒロ・チバ)さんのサウンドデザインにもつながる話ですが、そもそも環境という空間を捉える音楽であるアンビエントの目覚ましい進化の理由が、今回紹介した作品を聴くことによっても腑に落ちるのではないでしょうか。
- DOMMUNE:TEINEI EXCLUSIVE SHOW CASE
- Ucuuu:コロナ禍で進化した「アンビエントの強度」。Tomotsugu Nakamura、Haruhisa TanakaらがDOMMUNEで語る
Chihei Hatakeyama & Shun Ishiwaka『Magnificent Little Dudes Vol.1』
当サイトではこれまでに『Hachirogata Lake』を紹介したアンビエント・ドローン作家Chihei Hatakeyama(畠山地平)さん、King Gnu(キングヌー)の前身バンドSrv.Vinci(サーバ・ヴィンチ)の初期メンバーで、同名ジャズ漫画原作・脚本のアニメ映画『BLUE GIANT』(ブルージャイアント、2023年2月17日、東宝映像事業部)の実演も話題になったジャズドラマーShun Ishiwaka(石若駿)さんによるデュオアルバム『Magnificent Little Dudes Vol.1』(2024年5月24日、Gearbox Records)にハチスノイトさんも参加という贅沢すぎるコラボ作品もどうぞ。
本日発売!!!
Chihei Hatakeyama & Shun Ishiwaka / 畠山地平 & 石若駿 / Magnificent Little Dudes Vol.1 (CD)
アンビエント・ミュージシャン畠山地平とドラマー石若駿がコラボ! HATIS NOITも参加 https://t.co/ouI4HQ4irU pic.twitter.com/Qmv7fKYdsH
— ディスクユニオン クラブ/ダンス (@diskunion_clubt) May 29, 2024
ディスコグラフィ
- 1st AL『Slow Weather』2013年3月13日、Kaico・Spekk・Nature Bliss
- 2nd AL『Soundium』2014年3月12日、Kaico
- Suisen『Just Below The Surface』2014年7月7日、White Paddy Mountain
- Yuki Aida & Tomotsugu Nakamura『Ēchóchrōma』2014年9月15日、Audiomoves
- 3rd AL『An Opened Book In The Dark』2016年10月12日、Kaico
- 4th AL『Monologue』2019年4月24日、Audiobulb Records
- 5th AL『Literature』2020年7月13日、laaps・IIKKI
- 6th AL『Nothing Left Behind』2022年7月21日、laaps
- 7th AL『Antenna』2023年10月7日、Audiobulb Records
- 8th AL『Moon Under Current』2024年4月7日、TEINEI
- 9th AL『For A Fleeting Moment』2024年7月1日、IIKKI
リンク
- AllMusic:Tomotsugu Nakamura、p*dis、Suisen
- Discogs:Tomotsugu Nakamura、p*dis、Inpartmaint、Suisen
- Website:TEINEI、p*dis、Inpartmaint、Tempo
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- Tower Records:Tomotsugu Nakamura、Moon Under Current/国内盤LP、Suisen
- HMV:Tomotsugu Nakamura、Moon Under Current/LP、Suisen
- disk union:Tomotsugu Nakamura、Moon Under Current/LP、Suisen
- 春の雨(東京・中延):Tomotsugu Nakamura、Moon Under Current/LP
- Tempo(東京・渋谷):Tomotsugu Nakamura、Moon Under Current/LP
- 芽瑠璃堂(埼玉・坂戸):Tomotsugu Nakamura、Moon Under Current/LP
- Lykkelig(石川・金沢):Tomotsugu Nakamura、Moon Under Current/LP
- Meditations(京都・河原町丸太町):Tomotsugu Nakamura、Moon Under Current/LP
- Tobira Records(兵庫・加西):Tomotsugu Nakamura、Moon Under Current/LP
- Spotify:Tomotsugu Nakamura、Moon Under Current、Inpartmaint、Suisen
- Apple Music:Tomotsugu Nakamura、Moon Under Current、Inpartmaint、Suisen
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