2022年3月下旬から4月上旬頃にリリースされた、ホレス・アンディ、オルダス・ハーディング、ムーンチャイルド、マーク・ターナー、Sly5thAve & Roberto Verastegui、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、サカナクション、藤井風さん、中村佳穂さん、小室響さん、ウェット・レッグの新譜11枚をピックアップしました。
Contents
- 1 【1】ホレス・アンディ『Midnight Rocker』
- 2 【2】オルダス・ハーディング『Warm Chris』
- 3 【3】ムーンチャイルド『Starfruit』
- 4 【4】Sly5thAve & Roberto Verastegui『Agua de Jamaica』
- 5 【5】マーク・ターナー『Return from The Stars』
- 6 【6】レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『Unlimited Love』
- 7 【7】サカナクション『アダプト』
- 8 【8】藤井風『LOVE ALL SERVE ALL』
- 9 【9】中村佳穂『NIA』
- 10 【10】小室響『Résonance』
- 11 【11】ウェット・レッグ『Wet Leg』
- 12 おわりに
【1】ホレス・アンディ『Midnight Rocker』
ジャマイカのルーツレゲエSSWホレス・アンディ(Horace Andy)のアルバム『Midnight Rocker』(2022年4月8日、On-U Sound)は、セルフカバーの1曲目「This Must Be Hell」(2022年2月4日)、7曲目「Try Love」(2022年3月3日)、マッシヴ・アタック(Massive Attack)の初期曲をカバーした3曲目「Safe From Harm」(2022年3月30日)の先行シングル3曲を含む、全10曲・約38分(国内盤CD:全11曲)。
いぶし銀のような独特の歌声と、<On-U Sound>総裁エイドリアン・シャーウッド(Adrian Sherwood)プロデュースによるダブサウンドが渋すぎます。
ホレス・アンディ「Safe From Harm」のビジュアライザーを公開!https://t.co/0pRxfgZ5jK
アルバム発売を記念して、タワーレコードでは
プロデュースを手がけたエイドリアン・シャーウッドの
ヴァーチャル・インストア・ライヴが開催!https://t.co/QMXMt9xEKU pic.twitter.com/bOBS81qKA7— beatink_jp (@beatink_jp) April 6, 2022
【2】オルダス・ハーディング『Warm Chris』
ニュージーランドのインディーフォークSSWオルダス・ハーディング(Aldous Harding)の4thアルバム『Warm Chris』(2022年3月25日、4AD)は、5曲目「Lawn」(2022年1月12日)、3曲目「Fever」(2022年3月8日)の先行シングル2曲を含む、全10曲・39分あまり。
カメレオン俳優ジム・キャリー(Jim Carrey)みたいに曲ごと、パートごとにがらりと変わる声色や、脱力系なのに絶妙な緊張と緩和をはらむ、適度に奇妙なニュアンスがクセになります。
Aldous Harding: ‘I’m like the Jim Carrey of the indie world’ https://t.co/lv7TGb6t9k
— Guardian culture (@guardianculture) March 24, 2022
【3】ムーンチャイルド『Starfruit』
米ロサンゼルスを拠点に活動する3人組ネオソウルバンド、ムーンチャイルド(Moonchild)の5thアルバム『Starfruit』(CD:2022年2月11日、LP:2022年4月22日、Tru Thoughts)は、5曲目「Too Good」(2021年10月29日)、4曲目「You Got One (feat. Alex Isley)」(2021年11月30日)、1曲目「Tell Him feat. (Lalah Hathaway)」(2022年1月6日)、10曲目「Love I Need (feat. Rapsody)」(2022年2月1日)の先行シングル・EP4曲を含む、全14曲・51分あまり(国内盤CD:全15曲)。
極上のジャズ、R&B、ネオソウルを堪能できます。
ムーンチャイルドの新譜『Starfruit』のライナーを書いています。基本的に3人だけで作ってきた音楽に、なぜ黒人の女性シンガーやラッパーたちをフィーチャーしたのか、その背景についても触れました。完成度の高い『Little Ghost』で上がりかと思ったんですが、次に歩み出したアルバムだと思います。 pic.twitter.com/bDZZBl2Gg3
— Masaaki Hara 原 雅明 (@masaakihara) February 11, 2022
【4】Sly5thAve & Roberto Verastegui『Agua de Jamaica』
米ニューヨークのサックス奏者&プロデューサーSly5thAve(スライフィフスアヴェニュー)とメキシコのピアニスト&作曲家Roberto Verastegui(ロベルト・ヴェラステーギ)のコラボアルバム『Agua de Jamaica』(2022年3月25日、Tru Thoughts)は、全13曲・44分あまり。
メキシコで新型コロナのロックダウン中に制作された、ジャズ、ヒップホップ、ラテン音楽、アフリカ音楽のフレーバーが漂うアルバムです。
プリンスも認めた才能のマルチ・プレイヤー、Sly5thAveとピアニスト兼作曲家のRoberto Verasteguiによる共作アルバムが3月にリリース決定!!https://t.co/ttdBgqhPTY
— beatink_jp (@beatink_jp) February 2, 2022
【5】マーク・ターナー『Return from The Stars』
米ニューヨークを拠点に活動するジャズサックス奏者マーク・ターナー(Mark Turner)のアルバム『Return from The Stars』(2022年3月25日、ECM)は、全8曲・1時間4分あまりの8年ぶりのカルテット作。
アルバムタイトルはポーランドのSF作家スタニスワフ・レムの小説「星からの帰還」(1961年)に由来し、緊張感のあるクールな演奏が展開されています。
https://twitter.com/UNIVERSAL_JAZZ/status/1507287768073846787
【6】レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『Unlimited Love』
米ロサンゼルス出身の4人組ロックバンド、レッチリことレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)の12thアルバム『Unlimited Love』(2022年4月1日、Warner)は、1曲目「Black Summer」(2022年2月4日)、5曲目「Poster Child」(2022年3月4日)、4曲目「Not The One」(2022年3月25日)、9曲目「These Are the Ways」(2022年3月31日)の先行シングル4曲を含む、全17曲・1時間13分あまり(日本盤CD:全18曲・1時間16分あまり)。
10年ぶりに戻ってきた、ジョン・フルシアンテ(John Frusciante)のギタープレイが話題です。
https://twitter.com/RHCPvideos/status/1511814754763001861
【Live】Black Summer
https://youtu.be/zhK4dTGiDhc
【Live】These Are The Ways
https://youtu.be/1oIbMKQRIS8
【7】サカナクション『アダプト』
北海道出身の5人組ロックバンド、サカナクションのコンセプトアルバム『アダプト』(2022年3月30日、NF Records、意味:適応)は、4曲目「プラトー」(2021年12月3日)、5曲目「ショック!」(2022年1月26日)の先行シングル2曲を含む、デジタル全8曲・約34分、CD全9曲・42分あまり。
コロナ禍におけるプロジェクトの第1章を締めくくり、対になる第2章『アプライ』(意味:応用)へとつながります。
「アダプト」リリース記念
SAKANAQUARIUM ARCHIVE THEATER明日4/9(土)21時から
サカナクション初のオンラインライブ
「SAKANAQUARIUM 光 ONLINE」を配信します。YouTube上でリマインダーを設定の上で配信開始をお待ちください! #サカナクション #アダプト
— サカナクション (@sakanaction) April 7, 2022
【8】藤井風『LOVE ALL SERVE ALL』
岡山県出身のSSW藤井風さんの2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』(2022年3月23日、Universal Music)は、3曲目「へでもねーよ (LASA edit)」、10曲目「“青春病”」(2020年10月30日)、11曲目「旅路」(2021年3月1日)、1曲目「きらり」(2021年5月3日)、5曲目「燃えよ」(2021年9月4日)、2曲目「まつり」(2022年3月20日)の先行シングル6曲を含む、全11曲・46分あまり。
優しい歌声に癒されます。
https://twitter.com/FujiiKaze/status/1510443331754803202
【9】中村佳穂『NIA』
細田守監督のアニメ映画『竜とそばかすの姫』(2021年7月16日)の主演や主題歌millennium parade × Belle(中村佳穂)「U」(配信:2021年7月12日、CD:2021年8月18日)でも知られる、京都府出身のSSW中村佳穂さんの3rdアルバム『NIA』(2022年3月23日、AINOU)は、3曲目「アイミル」(2021年6月2日)、2曲目「さよならクレール」(2022年1月19日)、10曲目「Hank」(2022年2月4日)、9曲目「MIU」(2022年3月2日)の先行シングル4曲を含む、全12曲・37分あまり。
全作詞は中村佳穂さん、全作曲・編曲は名古屋出身の3人組ポップスバンド、レミ街のキーボード奏者で作曲家&電子音楽家の荒木正比呂さん、ギタリスト西田修大さんとの3人体制です。
変幻自在な歌声や、ジャズ・R&B・ヒップホップ・エレクトロニカを縦横無尽に駆け巡るサウンドが特徴的で、ミレパにも参加している石若駿さんのドラム(さよならクレール)、SSW&ギタリスト君島大空さんのギター(Hank)も聴きどころ。
https://twitter.com/shunishiwaka/status/1486273207212847106
【10】小室響『Résonance』
King Gnu「白日」(2019年2月22日)のMVでオルガンを演奏していることでも知られる、ピアニスト小室響さんのデビューアルバム『Résonance』(CD:2022年4月10日、meal me(e)t music)は、先行シングル「Frontline」(2022年3月9日)を含む、全11曲。
ピアノ小室響さん、ベース高木祥太さん(BREIMEN)、ドラム山田玲さんのトリオ編成で、ゲストにサックス安藤康平(MELRAW)さん、ギター井上銘さん(CRCK/LCKS)、トランペットOhyama”B.M.W”Wataru(大山渉)さん(BimBomBam楽団)を迎えています。
このたび、自身初の音楽作品の発売が決定しました!
最高のメンバーと全力で制作しました。是非拡散よろしくお願いします。【Résonance】
2022年4月10日リリース決定!!
Piano 小室響
Bass 高木祥太
Drum 山田玲guest musician
Sax 安藤康平 MELRAW
Guitar 井上銘
Trumpet Ohyama”B.M.W”Wataru pic.twitter.com/mG0NGmB9Z7— 小室響 (@tinkomu) February 4, 2022
【11】ウェット・レッグ『Wet Leg』
UKワイト島出身、女性2人組のインディーロックバンド、ウェット・レッグ(Wet Leg)のデビューアルバム『Wet Leg』(2022年4月8日)は、2曲目「Chaise Longue」(2021年6月15日)、5曲目「Wet Dream」(2021年9月28日)、12曲目「Too Late Now」、9曲目「Oh No」(2021年11月29日)、3曲目「Angelica」(2022年2月28日)、8曲目「Ur Mum」(2022年4月4日)の先行シングル6曲を含む、全12曲・36分あまり(国内盤CD:全14曲・42分あまり)。
ほどよい脱力感と違和感に全世界から注目が集まっています。
https://twitter.com/wetlegband/status/1512439950561656836
おわりに
新譜は常に発売されているものですが、2022年3月から4月にかけての年度替わりのこの時期は、とくにファンにとって待望のアルバムが目白押しだったのではないかと考えられます。
お気に入りをヘビロテしつつ、同時期にリリースされた別の作品にも耳を傾けてみると、音楽性の幅が広がるのではないでしょうか。