音楽

IVE x David Guetta(アイヴ x デヴィッド・ゲッタ)「Supernova Love」歌詞&和訳の意味を考察!坂本龍一「戦場のメリークリスマス」をサンプリング

韓国の6人組ガールズグループIVE(アイヴ)とフランスのEDMプロデューサーDavid Guetta(デヴィッド・ゲッタ)のコラボ曲「Supernova Love」(読み方:スーパーノヴァ・ラヴ)。坂本龍一(Ryuichi Sakamoto)さんの「戦場のメリークリスマス / Merry Christmas Mr. Lawrence」をサンプリングしていることで話題を集めています。そのため賛否両論がある「Supernova Love」の歌詞&和訳(日本語訳)の意味を考察、解説します。
https://twitter.com/MnetMAMA/status/1860309293662371942

IVE x David Guetta(アイヴ x デヴィッド・ゲッタ)「Supernova Love」ミュージックビデオ・Music Video・MV・PV・YouTube動画

IVE x David Guetta(アイヴ x デヴィッド・ゲッタ)「Supernova Love」歌詞の意味を考察

  • リリース:2024年11月8日
  • レーベル:KDM Records・E2W GROUP / Virgin Records・Universal Music
  • 1番:頭サビ(サビ前半)~Aメロ~Bメロ~サビ(Cメロ)
  • 2番:Aメロ~Bメロ~サビ前半
  • 3番:Dメロ~Eメロ~サビ(Cメロ)

1番頭サビ:オー・ベイべはオマージュ?

Oh babe, I need that kind of love
A supernova glowing in the dark
Forever I wished upon a star
Then you came over occupied my heart,
occupied my heart

【和訳】
ああ、ベイビー、私は愛が欲しい
暗闇で輝く超新星のような
そうずっと星に願っていたら
あなたが現れて、私の心を満たした
私の心を満たした

Supernova Love/作詞・作曲:Ryuichi Sakamoto・Daniel Kim・Britt Pols・Cameron Warren・Giacomo Uber・Johannes Shore・Mikkel Cox・David Guetta・Tobias Frederiksen

大島渚監督の映画『戦場のメリークリスマス』(Merry Christmas, Mr. Lawrence、1983年)の登場人物・ヨノイ大尉(坂本龍一さん)のように後ろ向きに倒れ込むほど驚いた人も多いのではないでしょうか。

坂本龍一(Ryuichi Sakamoto)「戦場のメリークリスマス / Merry Christmas Mr. Lawrence」

  • リリース:1983年5月1日
  • レーベル:London Records

「戦メリ」こと「戦場のメリークリスマス」をサンプリングしている「Supernova Love」。作曲のクレジットには坂本龍一さんの名前もあるので、正式に許可をとり、著作権をクリアしているはず。

それでも反応はさまざまというか、坂本龍一さん寄りのリスナーからは批判の声もあり、プチ炎上騒ぎになりました。原曲の音源そのものを使うのではなく、メロディーに歌詞を乗せ、オリジナルと組み合わせるスタイル。その原曲とオリジナルの割合を考えると、潔くカバーにしたほうが良かったのかもしれません。

ただ、ヒップホップのサンプリング文化を取り入れるK-POP、あるいは電子音楽・ダンスミュージックの大衆化を極めるEDMとしては王道のスタイル。坂本龍一さんの音楽や映画『戦場のメリークリスマス』を踏まえると、これほどポップなEDMラブソングにするのは失礼ではないかという常識をくつがえされたことになります。

忌野清志郎+坂本龍一「い・け・な・い ルージュマジック」

  • リリース:1982年2月14日
  • レーベル:London Records

ツッコミどころは盛りだくさん。冒頭から「(「戦メリ」のサウンドに乗せて)オー・ベイべじゃねーわ!」と怒りに震えた人すらいるかもしれません。しかし、ここはエセ関西弁でも構わないので「マジか?オー・ベイべやあらへんがな」と笑うことにしましょう。

というのも、「オー・ベイべ」といえば忌野清志郎さんと坂本龍一さんのコラボ曲「い・け・な・い ルージュマジック」を連想できます。もしかしたらオマージュなのかもしれません。さらに坂本龍一さんはバラエティ番組にも出演していました。お笑い目線で解釈すると、ツッコミ待ちのボケとしてはどストライクなのです。

この大衆性こそK-POPやEDMの醍醐味と思われますが、「いや、K-POPもEDMも真面目に音楽をやっているから」と反論し始めると平行線をたどるので、「音楽〜エンタメ〜笑い」を融合して楽しむ方向で考察していきましょう。

IVE x David Guetta(アイヴ x デヴィッド・ゲッタ)「Supernova Love (Extended Mix)」


曲名にもなっている「Supernova」(読み方:スーパーノヴァ)とは「超新星」のこと。「超新星」は「爆発によって輝く天体」なので、「1番頭サビ」は「衝撃的な大恋愛をしたいと願っていたら、あなたが現れて魅力にハマった」といった内容になります。

IVE(アイヴ)のメンバーは韓国人5人(ガウル、ユジン、ウォニョン、リズ、イソ)と日本人1人(レイ)の計6人。ファンが気になる歌割り・パート分けもチェックしていきます。「1番頭サビ」で歌っているのはウォニョンです。

1番Aメロ:肌と肌が触れることの重要性

Touch my body, skin on skin
Gimme every little bit of your love
Don’t you hold back on me, go all in
I’ve been waiting for this moment too long

【和訳】
私の体に触れて、肌と肌を重ねて
あなたの愛をすべて私にちょうだい
遠慮しないで、全部ちょうだい
この瞬間を待ちわびていたの

Supernova Love/作詞・作曲:Ryuichi Sakamoto・Daniel Kim・Britt Pols・Cameron Warren・Giacomo Uber・Johannes Shore・Mikkel Cox・David Guetta・Tobias Frederiksen

「1番Aメロ」で歌っているのはユジン、イソ。「好みの男性が現れたので付き合いたい」という女性心理が表現されています。あるいは「付き合うことになったので物理的な距離を縮めたい」といったところでしょうか。

さて、ここでも「タッチ・マイ・ボディやあらへんがな」というツッコミが発動します。なぜなら映画『戦場のメリークリスマス』では「肌と肌が触れる」ことはご法度(はっと)として描かれているからです。

またしてもツッコミ待ちのボケとしてはどストライク。ということは、むしろ確信犯的に映画の物語を現代の恋愛話に置き換えているのかもしれません。つまり、坂本龍一さんのサウンドだけでなく映画の物語もサンプリングしているのではないかということ。

David Bowie「Ziggy Stardust」


仮に、出会いを待ちわびて星に願っていた女性にヨノイ大尉(坂本龍一さん)を重ねると、目の前に現れた超新星のような男性はジャック・セリアズ陸軍少佐(デヴィッド・ボウイ)。David Bowie(デヴィッド・ボウイ)といえば、架空のロックスターZiggy Stardust(ジギー・スターダスト)を名乗っていた時期もありました。

David Bowie「Starman」


果たして「Supernova(超新星)=ジギー・スターダスト(屈折する星くず)=スターマン(宇宙人)=デヴィッド・ボウイ」なのでしょうか。「体に触れる、肌と肌を重ねる」とは「映画の物語や登場人物になぞらえる」という意味も含むダブルミーニングだとしたら、「戦メリ」のサンプリングに対して怒りを覚えた人も「マジか?」と驚くかもしれません。

1番Bメロ:男女の恋愛と映画『戦メリ』が重なる?

One taste and I’m fallin’ deep
Caught up in your energy
Never let me go

【和訳】
ひとたび味わえば、私は深く落ちていく
あなたの魅力に夢中になる
決して私を離さないで

Supernova Love/作詞・作曲:Ryuichi Sakamoto・Daniel Kim・Britt Pols・Cameron Warren・Giacomo Uber・Johannes Shore・Mikkel Cox・David Guetta・Tobias Frederiksen

「1番Bメロ」で歌っているのはリズ恋愛モードに入った積極的な女性が男性を誘っているかのような内容です。ただ、映画『戦メリ』の物語も重なるとすると「いったい何を味わうのか?どこに落ちるのか?」と深読みしたくなります。

1番サビ:スキャットの脱力感も超新星の魅力?

Oh babe, I need that kind of love
A supernova glowing in the dark
Forever I wished upon a star (A star)
Then you came over occupied my heart,
occupied my heart

Dee-da-dee-da, la-dee-da-dee-da
La-dee-da-dee-da, la-dee-da-dee-da
Dee-da-dee-da, la-dee-da-dee-da
La-dee-da-dee-da, la-dee-da-dee-da,
la-dee-da-dee-da (Oh babe, I)

【和訳】
ああ、ベイビー、私は愛が欲しい
暗闇で輝く超新星のような
そうずっと星に願っていたら(星)
あなたが現れて、私の心を満たした
私の心を満たした

ディーダ・ディダ、ラディダ・ディダ
ラディダ・ディーダ、ラディダ・ディダ
ディーダ・ディダ、ラディダ・ディダ
ラディダ・ディーダ、ラディダ・ディダ
ラディダ・ディダ(ああ、ベイビー、私には)

Supernova Love/作詞・作曲:Ryuichi Sakamoto・Daniel Kim・Britt Pols・Cameron Warren・Giacomo Uber・Johannes Shore・Mikkel Cox・David Guetta・Tobias Frederiksen

「1番頭サビ」とほぼ同じ「1番サビ前半」は6人全員、「1番サビ後半」はガウル&レイが歌っています。「戦メリ」のメロディーが「オー・ベイべ」となる前半に、スキャット「ディーダ・ディダ」の後半が続く展開。やはり「ディーダ・ディダやあらへんがな」と後ろ向きに倒れ込むほど衝撃的な脱力感を伴っていますが、それも爆発的な超新星と出会ったからなのかもしれません。

2番Aメロ:紙飛行機の深読みには要注意

Got me how you want me, lose or win
Giving every little bit of my trust
Take me to the stars on paper wings
And we’ll fly until we reach the sun (Ooh)

【和訳】
勝っても負けても、私はもうあなたのもの
私の信頼をすべてあなたに捧げるわ
紙飛行機で私を星に連れて行って
太陽に届くまで飛んで行こう(オー)

Supernova Love/作詞・作曲:Ryuichi Sakamoto・Daniel Kim・Britt Pols・Cameron Warren・Giacomo Uber・Johannes Shore・Mikkel Cox・David Guetta・Tobias Frederiksen

「2番Aメロ」で歌っているのはイソ、ガウル。「もうあなたに夢中なので、星や太陽に届くほど高みに連れて行って」とおねだりしています。そこに「lose or win=勝っても負けても」と紛れ込んでいるのは『戦メリ』が戦争映画だからかもしれません。

YMO「INSOMNIA」


もうひとつ唐突に紛れ込んでいる印象を受けるのが「paper wings=紙飛行機」。どうにか深読みできないかと探してみたところ、坂本龍一さんがメンバーだったYMOことYellow Magic Orchestra(イエロー・マジック・オーケストラ)「INSOMNIA」(インソムニア、1979年9月25日、Alfa Music)の歌詞表記に「paper wings」が見つかりました。

ただし「INSOMNIA」は「表記上の歌詞」と「実際に歌っている歌詞」が一部異なり、「paper wings」は実際には歌われていません。しかも作詞はChris Mosdell(クリス・モズデル)、プロデュース・作曲・ボーカルは細野晴臣さん、編曲はYMOです。

ライブで坂本龍一さんがボーカルを務めたことはあるものの、これが意図的な仕掛けだとすると相当マニアックな坂本龍一さんリスペクトということになります。インソムニア(不眠症)を回避するためにも、この考察は外れとしておきましょう。

2番Bメロ:キスひとつで天国に落ちる

One kiss, and I’m in a dream (Dream)
I’m lost in your melody (Melody)
Oh, it feels like heaven when you take it slow
One taste, and I’m fallin’ deep (Deep)
Caught up in your energy (Energy)
Never let me go

【和訳】
キスひとつで夢の中(夢)
あなたの奏でる音に夢中になる(メロディー)
ああ、ゆっくり過ごす時間はまるで天国みたい
ひとたび味わえば、私は深く落ちていく(深い)
あなたの魅力に夢中になる(エネルギー)
決して私を離さないで

Supernova Love/作詞・作曲:Ryuichi Sakamoto・Daniel Kim・Britt Pols・Cameron Warren・Giacomo Uber・Johannes Shore・Mikkel Cox・David Guetta・Tobias Frederiksen

「2番Bメロ」で歌っているのはユジン、レイ。「1番Bメロ」は後半「One taste~」のみだったので「いったい何を味わうのか?」については不明でしたが、「2番Bメロ」では前半「One kiss~」が加わったので「味わうのはキス」と判明しました。

語り手が女性のラブソングとしては「男性と交わすファーストキスだけで天国に落ちる気分」といったところです。女性は「高みに連れて行って」とおねだりしていましたが、「男性の奥深い魅力にハマった」と解釈できるかもしれません。

映画『戦場のメリークリスマス 4K修復版』予告編


映画『戦メリ』の予告編では、Bernardo Bertolucci(ベルナルド・ベルトルッチ)監督の「これは映画史上最高に美しいキスシーンだ」というコメントと共に、ジャック・セリアズ陸軍少佐(デヴィッド・ボウイ)がヨノイ大尉(坂本龍一さん)の頬にキスするシーンが映し出されています。つまり、ここまではネタバレではないようです。

キスひとつで天国に落ちる」の「天国に落ちる」についてはネタバレになるので自粛。ただ、映画を観た人は涙なしではいられないでしょう。

この「天国に落ちる」や「メロディー」を深読みすると、逆に語り手の女性(私)がジャック・セリアズ陸軍少佐(デヴィッド・ボウイ)、相手の男性(あなた)がヨノイ大尉(坂本龍一さん)に相当する可能性もありそうです。

3番Dメロ:「暗闇の中の光」は「魂の絆」

Every time I look in your eyes
I see a million stars collide
It’s only you that I see in the sky
When I pray to the heavens at night, you’re the light
Supernova love, never give it up in your heart
Give me that love, give me that heart, yeah
Through the dark, you’re the light in the dark
The super-super-super-supernova love

【和訳】
あなたの目を見るたびに
無数の星がぶつかり合うのが見える
空に見えるのはあなただけ
夜、天に願うとき、あなたは光り輝く
超新星の愛はあなたの心から決して消えない
あなたの愛を心をちょうだい、そう
暗闇を抜けて、あなたは暗闇の中の光
超超超超新星の愛

Supernova Love/作詞・作曲:Ryuichi Sakamoto・Daniel Kim・Britt Pols・Cameron Warren・Giacomo Uber・Johannes Shore・Mikkel Cox・David Guetta・Tobias Frederiksen

6人全員で歌う「2番サビ前半」に続く「3番Dメロ」のラップはレイ、ウォニョン。女性リスナーなら語り手(私)、男性リスナーなら相手(あなた)に自分を重ね、身近な恋愛を思い浮かべることもできるでしょう。あるいは星が爆発するように感じるほどの出会いはまだないので憧れるという人もいるかもしれません。

さらに「暗闇の中の光」こそ「戦場のメリークリスマス」であり、敵味方関係なく生まれた「魂の絆」を表現していると解釈することもできます。

3番Eメロ:私の心を「戦メリ」で満たして

Give me your love, give me the stars
Baby, come, occupy my heart
Give your love, give me the stars
Baby, come, occupy my heart

【和訳】
あなたの愛をちょうだい、星をちょうだい
ベイビー、さあ、私の心を満たして
あなたの愛をちょうだい、星をちょうだい
ベイビー、さあ、私の心を満たして

Supernova Love/作詞・作曲:Ryuichi Sakamoto・Daniel Kim・Britt Pols・Cameron Warren・Giacomo Uber・Johannes Shore・Mikkel Cox・David Guetta・Tobias Frederiksen

「3番Eメロ」で歌っているのはユジン、イソ。これまで男女のラブソング、映画『戦メリ』の物語(坂本龍一さんとデヴィッド・ボウイが演じた役柄)の2本立て(同時上映)で考察してきましたが、もう1パターン考えられるかもしれません。それは「私=IVE(陣営)」と「あなた=音楽家・坂本龍一さん」の物語

「occupy my heart=私の心を満たして」と歌う「3番Eメロ」はオリジナルのメロディー(満たされていない、「戦メリ」不足)、「occupied my heart=私の心を満たした」と歌う「サビ」は「戦メリ」のメロディー(「戦メリ」で満たされている)という解釈です。この解釈だとカバーではなく「サンプリング+オリジナル」にした理由が腑に落ちます。

坂本龍一(Ryuichi Sakamoto)「energy flow」

  • リリース:1999年5月26日
  • レーベル:WEA Japan・Warner Music Japan

ちなみに「Bメロ」の歌詞「energy」は「魅力」と訳しましたが、坂本龍一さんの「energy flow」を示唆している可能性もあります。

3番サビ:超新星は誰だった?

Oh babe (Need that love), I need that kind of love
A supernova glowing in the dark
Forever (Forever) I wished upon a star (A star)
Then you came over occupied my heart,
occupied my heart

La-la-la-la-la, la-la-la, la-la-la-la (Supernova love)
La-la-la-la-la, la-la-la, supernova
La-la-la-la-la, la-la-la, la-la-la-la (Supernova love)
La-la-la-la-la, la-la-la, supernova

【和訳】
ああ、ベイビー(愛が必要)、私は愛が欲しい
暗闇で輝く超新星のような
そうずっと(永遠に)星に願っていたら(星)
あなたが現れて、私の心を満たした
私の心を満たした

ララララ、ラーララーラ、ラララーラ(超新星の愛)
ララララ、ラーララーラ、超新星
ララララ、ラーララーラ、ラララーラ(超新星の愛)
ララララ、ラーララーラ、超新星

Supernova Love/作詞・作曲:Ryuichi Sakamoto・Daniel Kim・Britt Pols・Cameron Warren・Giacomo Uber・Johannes Shore・Mikkel Cox・David Guetta・Tobias Frederiksen

「3番サビ」も6人全員で歌っています。やはり「ララララじゃねーわ!」とか「3番Dメロ」の時点で「スパスパスパやあらへんがな」と後ろ向きに倒れ込んだ人もいるかもしれません。しかし、それすらヨノイ大尉(坂本龍一さん)の名シーンへのオマージュと深読みするとおもしろいでしょう。

結局「Supernova=超新星」は誰だったのかというと、男女のラブソングとしては男性、映画『戦メリ』の物語としてはデヴィッド・ボウイか坂本龍一さん(およびその役柄)、IVE(陣営)と坂本龍一さんの物語としては坂本龍一さんになります。さらに自分(リスナー自身)と愛する人を重ねることで、より楽しめるのではないでしょうか。

おわりに

個人的に映画『戦場のメリークリスマス』やEDM以外の電子音楽への思い入れが非常に強いため、「Supernova Love」に対しては辛口の考察になったかもしれません。


それでもIVE のメンバー6人は2002年〜2007年生まれなので、若い世代が坂本龍一さんの音楽を知るきっかけとしておもしろいと思います。1967年生まれのデヴィッド・ゲッタは確信犯的に「戦メリ」をサンプリングしたのでしょう。
https://twitter.com/davidguetta/status/1857487973740077153

映画『Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2014』予告編


ただ、アジカンことASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアン・カンフー・ジェネレーション)のメンバーとしてJ-POPや邦ロック畑で活躍するがゆえに、坂本龍一さんと深く関わりながらコラボしたいとは言い出せなかった後藤正文(Gotch)さんの例もあります。

人気曲「Supernova Love」のヒットと共に、クラシック、現代音楽、電子音楽などに精通した偉大な音楽家・坂本龍一さん、および坂本龍一さんを超新星のように慕う無数の音楽家も光り輝くといいですね。

ABOUT ME
渡辺和歌
ライター / X(Twitter)
RELATED POST