音楽

HANA「NON STOP」歌詞&和訳の意味を考察!あのビーフのアンサーソング?センターMOMOKAのオールラップ・ヒップホップ

HANA(ハナ)の「NON STOP」はあのビーフ(ヒップホップ用語:ディスり合い、ケンカ)のアンサーソングなのでしょうか?
SKY-HI(スカイハイ)さん率いる音楽事務所BMSG傘下のB-RAVE主催、ちゃんみな(CHANMINA)さんプロデュースによるオーディション番組『ノノガ』こと『No No Girls』から生まれたガールズグループHANAのメンバー7人全員がラップに挑戦している「NON STOP」。
その歌詞と和訳・日本語訳の意味、MV、コレオ(振付)、ビーフの経緯について考察・解説します。

  • 出典:HANA公式サイト
  • 上・左→右:CHIKA(チカ)、KOHARU(コハル)
  • 中・左→右:JISOO(ジス)、MAHINA(マヒナ)
  • 下・左→右:YURI(ユリ)、MOMOKA(モモカ)、NAOKO(ナオコ)

HANA「NON STOP」ミュージックビデオ・Music Video・MV・PV・YouTube動画

HANA / NON STOP -Performance Video-

HANA / NON STOP -MV Reaction-

HANA / NON STOP -Choreography Video-

HANA「NON STOP」歌詞の意味を考察

曲の構成

  • 1番:頭サビ~Aメロ~Bメロ~サビ(Cメロ)
  • 2番:Aメロ~Bメロ~サビ(Cメロ)

1番頭サビ:全員ラップの衝撃


HANA史上、最大規模のスケールで韓国にて撮影したというMVの冒頭では、崖から落ちそうになる人の服を後ろからつかんで助ける人のシーンが話題です(監督:韓国の映像作家VISHOPさん)。

追々明らかになりますが、実はこれ、眉毛を脱色した現在のNAOKO(ナオコ)さんが過去のNAOKO(ナオコ)さんを救う物語。
崖から落ちそうな過去のNAOKO(ナオコ)さんは、オーディション番組『ノノガ』こと『No No Girls』2次審査のときの服を着ています。

イントロの声は「JIGG(ジグ)のビートがHANA(ハナ)」。
歌詞としては表記されておらず、不穏なトラップビートのループにお茶目な声が乗っかることで、「極悪」と「かわいい」のギャップ萌えが起きています。

HANA「Drop」


そのイントロの声の前半は、HANAのプレデビュー曲(『ノノガファイナル』こと最終審査『No No Girls THE FINAL』グループ審査・課題曲)「Drop」(2025年1月31日)にも入っている、日本のプロデューサー・JIGGさんのプロデューサータグ「JIGGのビートが聴きたいな」(声はモデル・女優の遠藤新菜 / Niinaさん)。

HANA「Tiger」


そこに、HANAの「Tiger」(メジャーデビュー曲「ROSE」のカップリング曲:2025年4月23日、『ノノガ』5次審査・課題曲)にも入っている、HANAのプロデューサータグのような「HANA」(ハ~ナ)というNAOKO(ナオコ)さんっぽい声が重なります。

XG「WOKE UP」


続く「1番頭サビ」の1行目が「NON STOP」のパンチライン。
いや「who’s HANA」「Bigger than Fuji」「more than your 家賃」など、心地いいフロウ(節回し、歌い回し、歌い方)とともに強烈に耳に残るフレーズは今後も目白押しです。

ただ初見というか、初めて「NON STOP」を聴いたとき「I didn’t think it was~」の冒頭「アー」まで油断していて、「ディドゥンシンキワズ、リリーガナハプン、けど思ってたより、ウィナー」と続く、4つ打ちキックも真っ青の激烈な畳みかけに度肝を抜かれたリスナーも多いのではないでしょうか。

BABYMONSTER「CLIK CLAK」


計3回繰り返されるサビの歌割り・パート分けは頭サビがNAOKO(ナオコ)さん、1番がMOMOKA(モモカ)さん、2番がMAHINA(マヒナ)さんです。

これまでラップ担当はMOMOKA(モモカ)さんとMAHINA(マヒナ)さん、NAOKO(ナオコ)さんは透明感あふれる優しい歌声のR&B(リズム&ブルース)が得意という認識だったHONEYs(ハニーズ、HANAのファン)もたくさんいるでしょう。

ところが「NON STOP」はNAOKO(ナオコ)さんをはじめ、HANAのメンバー7人によるオールラップ(全員ラップ、全編ラップ)

基本的に「歌い手、踊り手」と裏方の「ソングライター、プロデューサー」らがチームとなってタッグを組むガールズグループのオールラップは珍しい(数が少ない)ため、XGや
ベビモンことBABYMONSTER(ベイビーモンスター)に続く流れという見立てもあるようです。

1番Aメロ:マンネのMAHINA(マヒナ)と韓国出身JISOO(ジス)の現状

「hater(読み方:ヘイター、意味:アンチ、批判する人、嫌う人)、減った、増えた」「Hi、bye、倍(コーラス:バイバーイ)」「退勤、大金」で韻を踏んでいる「1番Aメロ」のMAHINA(マヒナ)さんパート。

HANAのマンネ(最年少メンバー)、MAHINA(マヒナ)さんは「NON STOP」リリース時、16歳。
18歳未満の深夜労働(22時〜5時)は労働基準法により禁止されているので、たしかに22時に退勤する必要があります。

MVでは「けど見てこの大金」と歌いながらメンバーを指しており、「メンバーが財産」という解釈も成り立つでしょう。
「バイバーイ」と手を振るコーラスも、50円玉入りのビニール袋を嬉しそうに振る姿もお茶目です。

現れては消えるアンチに対して語りかけているのかいないのか、いずれにしても冗談交じりでゴリゴリのラップを披露することにより、成長盛りの未成年というMAHINA(マヒナ)さんの現状が表現されています。

韓国出身のオンニ(お姉さん)、JISOO(ジス)さんはバケーション(休暇)で日本にやってきた観光客ではなく、スーツケースいっぱいに荷物を詰め込み、永住する覚悟で来日しました。

その際、韓国から日本へ海を渡った様子を人魚(マーメイド)になぞらえ、MVでは魚の尾びれのような尻尾(しっぽ)を振る仕草のダンスも見受けられます。
ここでも韓国語交じりのタフなラップ&覚悟とかわいい振付のギャップ萌え必至です。

ViVi channel:HANA降臨❤️初ぶっつけQ&Aで個性炸裂!沼落ち注意🥺🌹|SUB


アニメ好きを公言しているJISOO(ジス)さんらしさも歌詞に取り入れられています。

1番Bメロ:あのビーフの流れ

「1番Bメロ」ではYURI(ユリ)さんが16ビートのゴリゴリラップとエッジボイス(ボーカルフライ)のささやきラップの両方を披露しています。

YouTubeでオーディション番組『No No Girls』が配信されたのは、2024年10月4日から2025年1月24日にかけて。
HANAが1stシングル「ROSE」でメジャーデビューを果たしたのは、2025年4月2日(デジタル配信、CDリリース:2025年4月23日)でした。

「NON STOP」はそのリリース時(2025年12月5日)までのHANAの今の思い(止まることなくノンストップで走り続けた現状)と今後の決意(私たちの夢は何より大きいから歌い続けるというメッセージ)が込められた楽曲です。

つまり「NON STOPはあのビーフ(ヒップホップ文化にのっとったディスり合い、ケンカ)のアンサーソング」という公式な発表は一切ありません。
すべてをフェイクニュース(虚偽報道、偽情報、いい加減なうわさ話、デマ)として静観しているようにも受け取れます。

ただ、知っている人は知っている(知らない人は知らない)騒動があったことは確か。

その騒動を踏まえると、サビの「look at my mommy」(私のママを見てよ)はHANAの生みの親(ママ)的存在のちゃんみな(CHANMINA)さん、「1番Bメロ」の「watch him」(彼を見ろ)はSKY-HI(スカイハイ)さんを表しているのかもしれないと深読みしたくなります。

くれぐれも「NON STOPがあのビーフのアンサーソングという公式な発表はない」という大前提で、「あのビーフ」の流れをまとめておきましょう。

HANA「Burning Flower」


2025年6月9日、HANAの「Burning Flower」がデジタル配信されました。
この「Burning Flower」は2025年7月14日にデジタル配信、2025年7月16日にCDリリースされたHANAの2ndシングル『Blue Jeans』のカップリング曲。

注目ポイントは「誰がhottest one、誰が1番熱いか、HOT HOT あちちちちち、あっちーあっちー」といった歌詞とMVの炎の演出です(0:14~0:29、0:59~1:20、1:53~1:55、1:59~2:00、2:11~2:12、2:14~2:16、2:18、2:21~2:22、2:30~2:34辺り)。

NENE「オワリ / OWARI」


HANAの「Burning Flower」に対してビーフを仕掛けたのはNENE(ネネ)さん。
男女2MC+1プロデューサーの3人組ヒップホップユニット・ゆるふわギャングのメンバーで、ソロ活動もしている女性ラッパーです。

2025年6月20日に「オワリ / OWARI」のMVを公開し、翌6月21日にリリースしました。

NENE「ゲキアツ☆」


そもそもNENEさんは2024年8月21日に「アツい」がテーマのコンセプトアルバム『激アツ』をリリース。
シングル「アツい」(2024年7月31日)のほか、「ゲキアツ☆」などが収録されています。

Awich「Bad Bitch 美学 Remix (feat. NENE, LANA, MaRI, AI & YURIYAN RETRIEVER)」


さらに、沖縄出身の女性ラッパー・Awich(エーウィッチ)さんが2023年7月19日にリリースした「Bad Bitch 美学 Remix」にNENEさんも参加していて、そのMVに炎の演出があります(1:22~1:28、1:44~1:46、1:54~1:58辺り)。

つまり、歌詞とMVの映像を盗用された、あるいはムードボード(アイデアやコンセプトなどの参考資料を寄せ集めたデザインラフの一種)を構成する要素として参考にされたにもかかわらず、NENEさんとMV監督の堀田英仁(Hideto Hotta)さんのクレジットが入っていないので、電話をかけてきてお金を払うべきだという主張なのでしょうか。

もしくは作詞者としてクレジットされていない(リリックを書かない、自作しない)HANAのメンバーはラッパーではないと解釈することもできるかもしれません。

ちゃんみな(CHANMINA)さんは「オワリ / OWARI」のMV公開直後にインスタライブをしていて、その最中にリスナーからのコメントでネームドロップ(名指し)されたことを知ったようです。

SKY-HI「0623FreeStyle」


NENEさんが「オワリ / OWARI」でネームドロップしてディスったのはちゃんみなさん、SKY-HIさん(縦読み:BMSG)、JIGGさんの3人でした。
そのうちSKY-HIさんは2025年6月25日、「これ、俺もやったほうがいいヤツ?」などの語りが入ったアンサーソング「0623FreeStyle」のMVを公開しました。

NENE「HAJIMARI」


2025年6月25日、NENEさんはX(Twitter)に「お前じゃないんだよなー笑」「次の曲、出すから待ってなよ」などと投稿。
2025年6月29日、「HAJIMARI」のMVを公開しました。

さらに2025年7月8日、音楽ライターの渡辺志保さんとDJ YANATAKEさんがナビゲーターを務める、block.fm(ブロックエフエム)のヒップホップ専門ラジオ番組「INSIDE OUT #689」にNENEさんが出演しました。

歌代ニーナ「mood:bored」


NENEさんはちゃんみなさん、SKY-HIさん(BMSG)、JIGGさんに対してビーフを仕掛けましたが、そんなNENEさんに対してビーフを仕掛けたのが歌代ニーナ(Nina Utashiro)さん。

歌代ニーナ「Mood Board」


2025年6月26日、歌代ニーナさんはNENEさんの「オワリ / OWARI」に対して「私の曲パクってんの大丈夫そ?」などとX(旧Twitter)に投稿し、予定を早めて「Mood Board」(2025年7月15日リリース)のMVを公開しました。

さらに2025年8月1日、歌代ニーナさんは「mood:bored」をリリース。
以上が「あのビーフ」の流れです。

1番サビ:アンチにも騒がれるHANAの富士山より大きな夢

満を持して「1番サビ」でラップを披露するMOMOKA(モモカ)さん。

HANA「BAD LOVE」


今回の「NON STOP」ではHANAのメンバーは作詞を担当していませんが、MOMOKA(モモカ)さんは「BAD LOVE」と「My Body」で作詞に参加しました。

HANA「My Body」


「あのビーフ」の2通りに解釈できる「クレジットが入っていない」というディス(否定)のうち「ラッパーなら自分でリリックを書くべき」に対しては、(あくまでも1リスナーの勝手な想像ですが)もしかしたらすでにアンサー済みだったのかもしれません。

「NON STOP」のサビでは「winner(ウィナー)、turn up(タナ)、HANA(ハナ)、Bigger(ビガー)」や「really(リリー)、思ってたより、勝手に、Fuji(フジ)、Big Dream(ビッグドリー)、outfit(アウトフィッ)、高い、ステージ、家賃(やち)、毛並(けなみ)、mommy(マミー)」の脚韻(語尾や文末で踏む韻)が心地よく、アクセントとリズムを真似したくなるフロウ(節回し)も最高です。

「outfit」(アウトフィット)は「服装、コーデ」という意味ですが、「装備一式、組織、団体」という意味もあり、「チーム」と訳したほうがしっくりくる気がします。
その根拠は後ほど解説しましょう。

いずれにしても「アンチにも騒がれるようになったHANAは富士山より大きな夢に向かって進み続けている」現状が表現されています。

2番Aメロ:1番熱いのはHANA


HANAのメンバー7人全員&全編ラップの「NON STOP」ですが、ゴリゴリラップ一辺倒ではなく、緩急や強弱の差も魅力になっています。
そうした変化が顕著なのが「1番Bメロ」のYURI(ユリ)さんパート後半と「2番Aメロ」。

とくにKOHARU(コハル)さんはMVでも得意のコンテンポラリーダンスを披露していて、柔らかで優しい印象を受けるフロウが印象的です。
ただし、10代のMAHINA(マヒナ)さんは「22時に退勤」するルールを守りつつ、「朝の4時までスタジオに入り浸る」ほどの努力を重ねています。

NENEさん「オワリ / OWARI」の「あんまラップ舐めんな ここは聖域 合わせろ手」に対するアンサーではないかと深読みしたくなるリリック(歌詞)です。

「誰が1番熱いか」(hottest)論争の決着はHANAということで大丈夫でしょうか。

2番Bメロ:恐竜マニアのCHIKA(チカ)がストンプを披露


恐竜マニアのCHIKA(チカ)さんが1番好きという「ブラキオサウルス」が歌詞に取り入れられました。
MVではCHIKA(チカ)さんがまるで恐竜みたいに火を吹いています。

さらに「恐竜みたいに足を踏み鳴らす」という表現で、ネイティブアメリカンのダンスやタップダンス、ジャズダンスのほか、ストリートダンス(ヒップホップダンス)の一種クランプの技として足を踏み鳴らすストンプがさりげなく披露されている点も秀逸。

コレオ(振付)はKAITA(カイタ)さんとKAZtheFIRE(カズザファイヤー)さんによる2人組ダンスチーム・Dr.SWAG(ドクタースワッグ)です。

2番サビ:チームBMSG総出のダンスシーンで決意表明


「1番サビ」で「服装、コーデ」という意味の「outfit」(アウトフィット)を「チーム」と訳したほうがしっくりくるのではないかと考察しましたが(ダブルミーニング的な深読み考察)、その根拠は「2番サビ」のMV、チームBMSG総出のダンスシーンにあります。

ちゃんみなさんやSKY-HIさんをはじめ、Novel Core(ノベルコア)さん、Aile The Shota
(アイル・ザ・ショウタ)さん、REIKO(レイコ)さん、BE:FIRST(ビーファースト)のSOTA(ソウタ)さん、SHUNTO(シュント)さん、MANATO(マナト)さん、MAZZEL(マーゼル)のRAN(ラン)さん、SEITO(セイト)さん、RYUKI(リュウキ)さん、TAKUTO(タクト)さん、STARGLOW(スターグロウ)のメンバー5人が出演。

オーディション番組『ノノガ』を主催したB-RAVEの親会社である音楽事務所BMSGがチーム一丸となって、大きな夢に向かって突き進んでいる印象を受けます。
「NON STOP」があのビーフのアンサーソングという公式な発表はありませんが、HANAおよびBMSGチームの決意表明としてガツンと響いたのではないでしょうか。

おわりに

K-POPやJ-POPのダンス&ボーカルグループの楽曲に、ラップやヒップホップサウンドが取り入れられて大ヒットする現象について、コアなヒップホップファンは思うところがあるかもしれません。

アンビエントやジャズが好きな音楽ファンも、それらがヒットチャートに食い込んだりしないものだろうかと夢想しつつ、やっぱり無理かと諦めたり、ポップミュージックに紛れ込ませるのはいかがなものだろうかと期待したり、思うところはあるものです。

そんななかHANAの「NON STOP」を聴くと、ワルじゃないラップやヒップホップサウンドを音楽的に楽しみたいリスナーにうってつけのように感じます。
こうした熱いポップミュージックをきっかけにさまざまな音楽を聴く人が増えるといいですね。

TVアニメ『メダリスト』第2期PV第1弾|OP主題歌:HANA「Cold Night」


HANAの1stアルバム『HANA』は2026年2月23日にデジタル配信、2026年2月25日にパッケージ・CDリリースされます。
「NON STOP」はもちろん、2026年1月24日深夜25時30分(1月25日1時30分)放送スタートのTVアニメ『メダリスト』第2期オープニング主題歌「Cold Night」(デジタル配信:2026年1月24日、パッケージ・CD:2026年1月28日)も収録。
HONEYs(ハニーズ)のみなさんはこちらも楽しみですね。

ABOUT ME
渡辺和歌
ライター / X(Twitter)
RELATED POST