HANA（読み方：ハナ）のデジタルシングル「My Body」（マイ・ボディ）は大塚製薬のコンディショニング飲料（スポーツドリンク）ボディメンテ「THE DAY. 花と根」篇のCMソング。
オーディション番組『ノノガ』こと『No No Girls』発、ちゃんみな（CHANMINA）さんプロデュースによるHANAは、2025年12月31日放送の『第76回NHK紅白歌合戦』に出演するなど、破竹の勢いを見せる7人組ガールズグループ。
今回は「BAD LOVE」に続いてメンバーのMOMOKA（モモカ）さんが作詞に参加し、KOHARU（コハル）さんがセンター（メインボーカル）を務める「My Body」の歌詞＆和訳の意味、歌割り、MVやダンスのコレオグラフィー（振付）について考察、解説します。
- 出典：HANA公式サイト
- 上・左→右：CHIKA（チカ）、MOMOKA（モモカ）
- 中・左→右：MAHINA（マヒナ）、KOHARU（コハル）、JISOO（ジス）
- 下・左→右：NAOKO（ナオコ）、YURI（ユリ）
Contents
HANA「My Body」ミュージックビデオ・Music Video・MV・PV・YouTube動画
HANA「My Body」歌詞の意味を考察
- リリース：2025年10月13日デジタル配信
- レーベル：NO LABEL MUSIC / Sony Music Labels
- サブスク：Spotify、Apple Music（iTunes）
- カラオケ：DAM、DAM/ビデオクリップバージョン、JOYSOUND
- 楽譜・コード譜：U-フレット、RinNe（リンネ）
- Wikipedia（ウィキペディア）
- 公式サイト
- X（Twitter）
- ピクシブ百科事典（pixiv）
曲の構成
- 1番：イントロ～Aメロ～Bメロ～サビ（Cメロ）
- 2番：Dメロ～Bメロ～サビ（Cメロ）
- 3番：Bメロ～サビ（Cメロ）
1番Aメロ：メッセージは自分を大切にするセルフラブ
▼歌割り・パート分け：CHIKA（チカ）
(It’s mine)▼歌割り・パート分け：NAOKO（ナオコ）
Look at my dance yeah
Look at my dance yeah
You like the way I dance, don’t you?
見てよ I got a new look and I love it
君の好きにさせない▼和訳・日本語訳
これは私のもの私のダンスを見て
私のダンスを見て
私の踊り方、好きでしょう？
見てよ 、イメチェンして最高なの
君の好きにさせないMy Body/作詞:CHANMINA・MOMOKA 作曲:CHANMINA・GRAY
イントロの「It’s mine」は「サビ（フック）の後半」（ポストコーラス）として「1番サビ」と「3番サビ」で繰り返されますが、「2番サビ」では省略されます。
歌のあるポップミュージックの場合、その「It’s mine」の役割は「イントロ（頭サビ）・間奏（サビ後半）・アウトロ（サビ後半）」。
ただし、歌詞のあるボーカルのフレーズがサウンド的に繰り返されることにより、一般的には歌のない（インストの）ダンスミュージックのドロップ（サビ）のように盛り上がるキャッチーなパートになっています。
HANA / My Body -Choreography Video-
その「It’s mine」のボーカルは楽曲全体をとおしてCHIKA（チカ）さんが担当。
トゥワーク（お尻を振るダンス）というコレオグラフィー（振付）が印象的です。
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ちゃんみな（CHANMINA）さんに「実力の暴力」（実ボ）と称されたNAOKO（ナオコ）さん。
「BAD LOVE」ではコレオグラフィー（振付）を担当しましたが、もともとコレオグラファー（振付師）やダンサーを目指していたそうです。
そんなNAOKO（ナオコ）さんが見事な開脚ダンスを披露しながら「私のダンスを見て」と歌っています。
「Look」は「見る」という意味の動詞とファッションの「ルック＝スタイル、見た目、雰囲気」という意味の名詞の両方で使われているところがおしゃれです。
▼歌割り・パート分け：MAHINA（マヒナ）
嫌い無駄な drama
好きな私でいたい
“どれも足りてない”なんていやいや
あれもこれもいいな
君は君でいいじゃん
誰かとなんて比べないでよね yeah yeah yeahMy Body/作詞:CHANMINA・MOMOKA 作曲:CHANMINA・GRAY
「BAD LOVE」でセンターを務めたマンネ（末っ子、最年少、1番年下）のMAHINA（マヒナ）さんのボーカルパート。
激しいロック調からゆったりとしたR＆B（リズム＆ブルース）まで、まさに「あれもこれもいいな」状態をサウンドそのもので表現しています。
「drama」には「ドラマ、演劇、芝居、劇」だけでなく「劇的な出来事、事件、もめごと、ケンカ、騒ぎ」などの意味もあり、ここでは「無駄な騒ぎは嫌い」といった意味です。
MVではメイクとしてMAHINA（マヒナ）さんの顔に書かれた「自己愛」という文字が印象的。
タフな競争社会を生き抜くうえで、誰か（何か、他者）と比較してネガティブに悩むより、ポジティブに自分を大切にするセルフラブ（自己愛）のメッセージが込められています。
1番Bメロ：R＆Bらしい甘い誘い文句は完全な誤解
▼歌割り・パート分け：JISOO（ジス）
So you want me baby
Don’t be mean, please yeah
You got me all wrong, baby
I know you can’t control me▼和訳・日本語訳
私が欲しいんでしょう、ベイビー
意地悪しないで、お願いだから
完全に誤解してるわ、ベイビー
私は君の思い通りにはならないMy Body/作詞:CHANMINA・MOMOKA 作曲:CHANMINA・GRAY
ブラックミュージックのなかでも、まったりとしたリズムを重視しつつ、甘く切ないラブソングをしっとりとろけるように歌い上げるのがR＆B（リズム＆ブルース）の特徴のひとつ。
とくにJISOO（ジス）さんは艶っぽく甘い歌声を響かせています。
「もしかして誘われているのでは？自分に気があるのでは？」とドキドキさせられるような歌い方ですが、それは「完全な誤解」。
HANA / My Body -MV Reaction-
実はラブソングではなくセルフラブソングなので、逆に色気ダダ漏れで攻めることができるようです。
恋愛モードに引きずり込まれたのかと思いきや、それは間違いであり、早くも恋人気分をまといつつあったリスナー側にはコントロールできない仕掛けになっています。
1番サビ：見失いたくないのは自分らしさ
▼歌割り・パート分け：KOHARU（コハル）
君のためじゃない my body
Even if you were my sweet honey
君のためじゃない my body
It’s my body it’s my body yeah yeah▼歌割り・パート分け：CHIKA（チカ）
(It’s mine)▼和訳・日本語訳
私の体は君のためじゃない
たとえ君が愛しい人でも
私の体は君のためじゃない
これは私の体、私の体なのこれは私のもの
My Body/作詞:CHANMINA・MOMOKA 作曲:CHANMINA・GRAY
楽曲ごとにセンターが変わる流れになっている、7人組ガールズグループのHANA。
「My Body」でセンターを務める、パーマヘアのKOHARU（コハル）さんがメインボーカルの「1番サビ」前半では、タイアップ先（大塚製薬）のコンディショニング飲料（スポーツドリンク）「ボディメンテ」由来と思われる「君のためじゃない my body」という歌詞が印象的です。
ボディメンテはタイ北部やミャンマーの伝統的な発酵茶（食茶、噛み茶）ミヤン由来の乳酸菌B240を含むドリンク（＋電解質：ナトリウムなど）とゼリー（＋タンパク質：BCAA＆アルギニン、ホエイタンパク）。
そのCMソングなので「自分の体はたとえ愛しい人であっても誰かのものではなく、自分のもの」であり、「自分で自分を大切にするセルフメンテ（自己管理）やセルフラブ（健全な自己愛）が重要」というメッセージが込められています。
「愛しい人」と訳した部分は「my sweet honey」という歌詞。
HANAのファンの名前・総称（ファンネーム、ファンダムネーム）およびファンクラブ名がHONEYs（ハニーズ）なので、「my sweet honey」（愛しい人）は恋人や身近な大切な人だけでなくファンも示唆しているでしょう。
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かわいい衣装やメイク、ヘアスタイリング、ダンスのコレオや歌い方も含め、HANAのメンバーたちはファンやリスナーに見てもらうため、聴いてもらうためにパフォーマンスしているはず。
あるいはファンやリスナーと同じように、恋人や大切な人などの誰かに見てもらいたくておしゃれをすることもあるでしょう。
ただ、自分以外の誰かの目を意識しすぎると自分らしさを見失うことにもなりかねません。
自分のために自分磨きや体調管理をすることによって自分らしさを発揮し、まわりも幸せな気分になるのが理想ではないでしょうか。
2番Dメロ：MOMOKA（モモカ）が自ら作詞したラップを披露
▼歌割り・パート分け：YURI（ユリ）
Can’t stop my phone ringing
Don’t try to make me all yours
You know, I’m not easy to control
Easy? No▼和訳・日本語訳
電話が鳴り止まない
私を独り占めしようとしないで
私は簡単に思い通りにならないの
簡単？ 違うわMy Body/作詞:CHANMINA・MOMOKA 作曲:CHANMINA・GRAY
楽曲全体の曲調や音楽ジャンルはR＆Bですが、「It’s mine」をドロップと捉えるとダンスミュージック（EDM）的な要素もあり、基本的に「1番～2番～」や「Aメロ～Bメロ～サビ」という構成になっているところはJ-POPとして親しみやすい「My Body」。
さらに、Aメロに相当するパートが2番では変化があり、MOMOKA（モモカ）さんが自ら作詞を手がけたラップを披露する点はヒップホップ的な要素も含みます。
そのMOMOKA（モモカ）さんのラップの直前に、ひときわR＆Bらしい甘い歌声を響かせているYURI（ユリ）さん。
甘い歌い方と「簡単には（相手の）思い通りにならない」という芯の強い歌詞の内容、および甘い歌声からのラップという落差が激しいため、ギャップ萌え必至です。
HANA・MOMOKA、ネイルオブザイヤー受賞！“4時間半”かけた勝負ネイルで登場＆紅白初出場は「みんなでCHIKAの…」 『ネイルオブザイヤー2025』
▼歌割り・パート分け：MOMOKA（モモカ）
わたしだけの only one story
できてなかったけど今 love me
探してた愛 気付いた fake love
もう誰にもあげない my body
Yeah, now I’m shining so pretty
But 思ってるより no easy
I’m unstoppable no limit
If you like me, just give me real love, baby▼和訳・日本語訳
わたしだけの唯一の物語
できてなかったけど今は自分を愛してる
探してた愛は偽物の愛だと気付いた
もう私の体を誰にもあげない
そう、今の私はすごくキレイに輝いてる
でも思ってるより簡単じゃない
私は止められない 限界なんてない
もし私が好きなら、本物の愛をちょうだい、ベイビーMy Body/作詞:CHANMINA・MOMOKA 作曲:CHANMINA・GRAY
人間関係において相手をコントロール（支配）しようとするタイプの人もいるものですが、YURI（ユリ）さんは「簡単には（相手の）思い通りにならない」と歌い上げました。
その「easy」（簡単）という言葉に反応して、MOMOKA（モモカ）さんは「セルフラブ（自己愛）も簡単ではない」とアンサー（答え）を返したようです。
誰かに「No」と否定されるだけでなく、自分で自分に「No」を突きつける自己肯定感の低いタイプの場合、自分を大切にするのは難しい可能性もありますが、自分が好きな自分になるところから始めると本物の愛も見つかるかもしれません。
2番Bメロ：HANAは予測不能な魅力の宝庫
▼歌割り・パート分け：CHIKA（チカ）
So you want me baby
Don’t be mean, please yeah
You got me all wrong, baby
I know you can’t control meMy Body/作詞:CHANMINA・MOMOKA 作曲:CHANMINA・GRAY
「2番Bメロ」は「1番Bメロ」と同じ歌詞ですが、メインボーカルがJISOO（ジス）さんからCHIKA（チカ）さんに変わりました。
HANA「ROSE」
CHIKA（チカ）さんといえば、HANAのメジャーデビュー曲「ROSE」の力強い高音ボーカルに衝撃を受けた人も多いでしょう。
「My Body」では一転して「It’s mine」のリフレインやトゥワーク（尻振りダンス）でコミカルな表情を見せ、「2番Bメロ」ではメロウなR＆B、ネオソウル系のボーカルを披露しています。
まさにHANAファン・HONEYs（ハニーズ）の思い通りにすらならないというか、予測不能な魅力がまだまだ秘められているようです。
2番サビ：JISOO（ジス）が韓国語で歌唱
▼歌割り・パート分け・カナルビ：JISOO（ジス）
너를 위한 게 아냐 (ノル ウィハン ゲ アニャ) my body
Even if you were my sweet honey
너를 위한 게 아냐 (ノル ウィハン ゲ アニャ) my body
It’s my body it’s my body yeah yeah▼和訳・日本語訳
私の体は君のためじゃない
たとえ君が愛しい人でも
私の体は君のためじゃない
これは私の体、私の体なのMy Body/作詞:CHANMINA・MOMOKA 作曲:CHANMINA・GRAY
HANAのプロデューサーを務める、ちゃんみな（CHANMINA）さん自身、韓国生まれ（父：日本人、母：韓国人）、2024年7月7日に韓国人ラッパーASH ISLAND（アッシュ・アイランド）さんとの結婚・妊娠、2025年11月13日に正式な結婚・結婚式を報告しました。
さらに、HANAのメンバー7人のうち、NAOKO（ナオコ）さん（父：タイ人、母：日本人）とYURI（ユリ）さん（父：日本人、母：フィリピン人）の2人はハーフ、JISOO（ジス）さんは韓国人です。
そのためサビのパンチライン「君のためじゃない my body」をJISOO（ジス）さんが韓国語バージョンで「너를 위한 게 아냐 (ノル ウィハン ゲ アニャ) my body」と歌っているのは非常にエモいといえるでしょう。
3番Bメロ：意識した声色は小悪魔的なモテガール
▼歌割り・パート分け：KOHARU（コハル）
Don’t hurt me
Please just trust me
I love me, oh
Baby, I do what I need to breathe▼和訳・日本語訳
私を傷つけないで
どうか私を信じて
私は自分を愛してる
ベイビー、私は生きるために必要なことをするわMy Body/作詞:CHANMINA・MOMOKA 作曲:CHANMINA・GRAY
「1番Bメロ」と「2番Bメロ」は同じ歌詞でしたが、「3番Bメロ」では歌詞が異なり、メロディーも少々変化しています。
「I love you」ではなく「I love me」のセルフラブ（自己愛）を表現するために、KOHARU（コハル）さんが意識した声色は小悪魔的なモテガールだそうです。
「魅力的な人は誰かから愛されるので、さらに魅力がアップして、小悪魔的にモテるようになる」という相乗効果が生まれるとすると「誰かに愛されるためには、まず自分で自分を愛する」あるいは「自分が愛する自分になる」ことが重要でしょう。
3番サビ：耳の残るマーバディ
▼歌割り・パート分け：NAOKO（ナオコ）
君のためじゃない my body
Even if you were my sweet honey
君のためじゃない my body
It’s my body it’s my body yeah yeah▼歌割り・パート分け：CHIKA（チカ）
(It’s mine)My Body/作詞:CHANMINA・MOMOKA 作曲:CHANMINA・GRAY
タイアップ先の乳酸菌を含むコンディショニング飲料ボディメンテを踏まえると、曲名や歌詞にもなっている「My Body」の読み方は「マイ・ボディ」でしょう。
ただ、実際には心地よく耳に残る「マーバディ」という英語ネイティブに近い発音で歌われています。
J-POPとして親しみやすい範囲内で簡単かつ適度な英語や韓国語が混ざっているけれども、発音や言い回しについてはグローバルなHANAらしく本格的。
ただし、本格的すぎて一般的なリスナーが引くほどではないというわかりやすさとの絶妙な塩梅がHANAの魅力のようです。
おわりに
プレデビュー曲「Drop」（2025年1月31日）、メジャーデビュー曲「ROSE」（2025年4月2日）、そして「My Body」（2025年10月13日）に続く新曲「NON STOP」（2025年12月5日）のセンターはMOMOKA（モモカ）さん。
TVアニメ『メダリスト』第2期PV第1弾｜OP主題歌：HANA「Cold Night」
さらに2026年1月24日（土）25:30から始まるTVアニメ『メダリスト』第2期のオープニング主題歌はHANAの「Cold Night」。
まさに大躍進が止まらないHANAのカラフルな展開を今後も追いかけていきましょう。
