嵐の「Five」(ファイブ)は2020年10月30日にリリースされた「Party Starters」(パーティー スターターズ)以来、約5年4か月ぶりの新曲。
2026年5月31日に嵐としての活動を終了する前の最後の楽曲でもある「Five」の歌詞の意味を考察、解説します。
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嵐「Five」ミュージックビデオ・Music Video・MV・PV・YouTube動画
嵐「Five」歌詞の意味を考察
- リリース:2026年3月4日(デジタル配信)、5月31日(CD&BD/DVD:ファミクラストア オンライン限定発売)
- レーベル:Storm Labels
- サブスク:Spotify、Apple Music(iTunes)
- カラオケ:DAM、JOYSOUND
- 楽譜・コード譜:U-フレット、楽器.me、RinNe(リンネ)
- Wikipedia(ウィキペディア):嵐、Five
- 公式サイト:STARTO ENTERTAINMENT、Storm Labels、嵐ファンクラブ/FAMILY CLUB
- X(Twitter)
曲の構成
- 1番:Aメロ~Bメロ~サビ(Cメロ)
- 2番:Dメロ~サビ(Cメロ)
- 3番:Eメロ~ラスサビ(Cメロ)
1番Aメロ:残るのは嵐の誇り
不思議と懐かしい風の匂い 立ち止まる僕を追い越してった
まるで背中をそっと押されたような気がした
どれほどの夢を描いてどこまで届いたろう
残るのはザラついた埃の手触りFive/作詞:HIKARI 作曲:HIKARI・石塚知生
「立ち止まる僕を追い越した風、その風に背中をそっと押されたような気がした僕」という始まりです。
意訳すると「活動休止中の嵐のメンバーである僕は(自然現象の嵐の構成要素である)風にそっと背中を押されたような気がして(活動終了までの短い期間ではあるけれども)活動を再開した」といったところでしょうか。
しかも「懐かしい風の匂い」とのことなので、これまでの嵐の活動を振り返ろうとしていることが伝わってきます。
自然現象の暴風雨を意味する嵐の後に残るのは、確かに「ザラついた埃(ほこり)の手触り」でしょう。
ファンやリスナーに夢を届ける国民的アイドルグループとしての嵐の活動の後に残るのは「ザラついた誇りの手触り」なのかもしれません。
嵐という5人のアイドルグループとしての誇りはありつつ、後には何も残らないほどやりきったというわけではなく、メンバーそれぞれの今後もあるので、その辺りの微妙なニュアンスを「埃の手触りが残る」と表現したように思われます。
1番Bメロ:解散と活動終了の違い
明日の行方なんて
誰にも分かりはしないからいま
約束すら敢えて要らない 未来に怯えなくていいFive/作詞:HIKARI 作曲:HIKARI・石塚知生
嵐は2026年5月31日に活動終了しますが、解散という言葉は用いませんでした。
その嵐の活動終了日である2026年5月31日に、リーダーの大野智さんはこれまでの所属事務所STARTO ENTERTAINMENTを退所します。
活動休止の場合は活動再開の可能性が高く、嵐も活動終了前にその過程を経ました。
では、活動終了の場合は活動再開の可能性は残されていないのでしょうか。
ただ、解散したグループやバンドでも再結成することがあります。
確かに「明日の行方なんて誰にも分かりはしない」状況です。
それでも嵐が解散ではなく、活動終了という言葉を選んだのは「グループとしての活動は終わるけれども、メンバー5人が完全に離れ離れになるわけではない」という意味かもしれません。
嵐のメンバーというアイドルとして活動する限り、常に「未来の約束=予定」がある状態だったはずです。
今後はメンバー5人それぞれが嵐以外の生き方を軸に置くことになりますが、時を経て、何らかの形で5人が集結する未来もあるのかどうか、「誰にも分からない」というのが正直なところでしょう。
1番サビ:永遠という名の嘘が本当になるファンタジー
星のない夜空なんてつまらないと 君は言った
けど僕らが歩いた軌跡がいま 星座を紡いでゆく
たとえイビツで不揃いな線でも想いは繋がってる ほら
そう思えたこの瞬間が永遠という名の嘘 本当にした
忘れないでいようFive/作詞:HIKARI 作曲:HIKARI・石塚知生
「星のない夜空」とは「嵐というグループが存在しない日常、嵐が活動終了した後の世の中」といったところでしょうか。
要するに「星=嵐」がなくなるなんてつまらないと「君=嵐のファンやリスナー」が言ったという詩的な表現です。
ファンやリスナーが語った言葉という体裁になっていますが、それでも「星=スター=嵐」というメタファー(隠喩、暗喩)をすんなり受け入れられるのは、国民的大スターの自負がある「僕ら=嵐のメンバー」だからこそでしょう。
その詩的なメタファーを生かして「星(嵐)がなくなっても、その軌跡は星座として紡がれる」と続きます。
個性的な5人のメンバーが紡いだ軌跡なので、「イビツで不揃いな線」かもしれません。
「完璧で美しい線」ではないところが、国民的大スターを自負しつつ、親しみやすい嵐らしいのではないでしょうか。
「嵐は不滅」という「永遠」は確かに「嘘」ですが、「嵐のメンバーやファン、リスナーの想いは繋がっている」という「永遠」は「本当」になる可能性があります。
2番Dメロ:未完成な幸せを補い合う物語
どんなときでも肩を並べて分かち合った日々が
未完成な僕たちにチカラをくれた
幸せのかたちは少しだけ姿を変えていま
同じ時間(とき) を刻んでいるそれぞれの空の下でFive/作詞:HIKARI 作曲:HIKARI・石塚知生
アイドルやスターといっても、「完璧な完成形」より「不揃いで未完成」なほうが応援したくなるものかもしれません。
メンバー同士で得意不得意を補い合う「わちゃわちゃ感」、あるいはファンやリスナーが応援することで勢いを増すグループ活動に萌え要素があったと思われます。
活動終了後は嵐の5人でライブをしたり、曲をリリースしたりすることは(ひとまず)なくなるでしょう(=不揃い)。
大野智さんのSTARTO ENTERTAINMENT退所により、事務所も異なることになります(=イビツ)。
それでも、星がなくなっても星座という見えない線でつながっていると想像すると、変化する未完成な幸せを応援するという推し活に移行できる人も多いでしょう。
2番サビ:デビュー曲「A・RA・SHI」のアンサーソング
輝けるただひとつを夢中で僕ら追いかけた
あの日 胸に宿したゆずれないものいまだってそばにある
だから迷いはもうないんだ ここからまた始まるんだ ほら
集めてきた風が優しく 明日からのページをめくってくよFive/作詞:HIKARI 作曲:HIKARI・石塚知生
「Five」は嵐のデビュー曲「A・RA・SHI」(1999年11月3日、PONY CANYON)の歌詞とリンクするところがあり、アンサーソングのようになっているとファンのあいだで話題になっています。
嵐「A・RA・SHI」
You are my SOUL! SOUL!
いつもすぐそばにある
ゆずれないよ 誰もじゃまできない
体中に風を集めて 巻きおこせ
A・RA・SHI A・RA・SHI for dreamA・RA・SHI/作詞:J&T 作曲:馬飼野康二
デビュー当時から「そばにある、ゆずれないもの」は活動終了を迎えるにあたっても「いまだってそばにある」とのこと。
ただし「体中に風を集めて、巻きおこしてきた嵐旋風」でしたが、活動終了後は「集めてきた風が優しく、明日からのページをめくっていく」という変化も見られます。
せつない気持ちになるファンも多いはずですが、今後も前向きに生きていこうという優しさも感じられるのではないでしょうか。
ARASHI – A・RA・SHI [Official Live Video]
さらに「A・RA・SHI」の再生時間は4分27秒、「Five」の再生時間は4分28秒とほぼほぼ同じである点に着目するファンも多いようです。
3番Eメロ:嵐ロスの乗り越え方
もう二度と同じ時間(とき)は訪れないけど
息をしているんだ心の奥深い場所Five/作詞:HIKARI 作曲:HIKARI・石塚知生
例えば「毎日、朝・昼・夜の繰り返し」と考えると「同じ時間(とき)」がぐるぐる回っているように感じられるかもしれません。
ところが実際は1秒たりとも「同じ時間(とき)は訪れない」はずです。
嵐のメンバー5人や嵐の推し活を軸に生きてきたファンにとっては「嵐が存在する時間(とき)」と「嵐が存在しない時間(とき)」で「もう二度と同じ時間(とき)は訪れない」と痛感するほど劇的な変化を迎えることでしょう。
2020年12月31日に活動休止した段階で、すでに嵐ロスを経験済みのファンも多いかもしれませんが、それでも「息をしている=生き続けていく」ことの大切さを共有しようとしてくれています。
「心の奥深い場所=SOUL(魂)」で見えない星座線のように永遠につながっていると感じることで嵐ロスを乗り越えられるとしたら、それもひとつの「幸せのかたち」といえそうです。
3番ラスサビ:感謝を伝えられる奇跡を忘れない
数えきれない景色を数えきれないほど歌った
それでも いまここに広がる空がいつよりも美しい星のない夜空なんてつまらないと 君は言った
けど僕らが歩いた軌跡がいま 星座を紡いでゆく
過去もまだ見ぬ未来もここに結ばれていたことほら
重なり合うこの瞬間に心からありがとう
言えたこと
忘れないでいようFive/作詞:HIKARI 作曲:HIKARI・石塚知生
人間の命には限りがあるので、誰しも音楽活動を永遠に続けることはできません。
AI(人工知能)が発達すると不老不死、永遠の命が実現する未来も訪れるかもしれませんが、2026年時点ではSFの世界観でしかあり得ません。
こうした現実を踏まえると、アーティストがファンやリスナーに「ありがとう」と伝えて活動を終了させることができるのは奇跡的な幸せともいえるのではないでしょうか。
「Five」という曲を聴くことで、嵐の軌跡と奇跡の両方に立ち会うことができる幸せを忘れないでいたいものですね。
おわりに
いつの日も
見上げればきっと
ここにあるんだ
星座がひとつ
想いはひとつ
忘れないでいようFive/作詞:HIKARI 作曲:HIKARI・石塚知生
2026年3月13日から5月31日にかけてのARASHI LIVE TOUR 2026 「We are ARASHI」全15公演が嵐のラストツアーです。
そのなかで「Five」も披露され、最後の「忘れないでいよう」の後にライブバージョンとして続きがあったことが話題になっています。
強火の嵐ファン、アラシックの皆さんはもちろん、何となく嵐がいるのが当たり前の時代を過ごしてきたリスナーにとっても、「A・RA・SHI」から「Five」までのすべてが忘れられない楽曲になっていくのではないでしょうか。
今後も相葉雅紀(あいばまさき)さん、松本潤(まつもとじゅん)さん、二宮和也(にのみやかずなり)さん、大野智(おおのさとし)さん、櫻井翔(さくらいしょう)さん、5人それぞれの生き方や活動をそっと応援したいものですね。
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