音楽

アンビエントの名盤8選!ブライアン・イーノからフローティング・ポインツまで

リラクゼーションにぴったり!

ブライアン・イーノ、ララージ、ザ・KLF、ジ・オーブ、エイフェックス・ツイン、グローバル・コミュニケーション、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、フローティング・ポインツ×ファラオ・サンダース×ロンドン交響楽団の名盤を紹介します。

【1】ブライアン・イーノ『Ambient 1: Music For Airports』


ブライアン・イーノ(Brian Eno)は1948年5月15日生まれ、イギリス・イングランド東部サフォーク州出身の音楽家・作曲家・プロデューサー。

6thアルバム『Ambient 1: Music For Airports』(アンビエント1/ミュージック・フォー・エアポーツ、1978年9月)は、「1/1、2/1、1/2、2/2」という4曲・48分32秒の不朽の名作。

結果的に自身初のアンビエント(環境音楽)作となった4thアルバム『Discreet Music』(ディスクリート・ミュージック、1975年12月)に続く、アンビエントシリーズ第1弾「空港のための音楽」です。

ロキシー・ミュージック「Virginia Plain」(2:57)


マーク・ボラン率いるT・レックスデヴィッド・ボウイらと共に、ブライアン・フェリー率いるロキシー・ミュージックのシンセサイザー奏者として、1970年代前半のグラムロックを盛り上げたイーノ。

キング・クリムゾンのギタリストのロバート・フリップ、デヴィッド・ボウイ、ディーヴォトーキング・ヘッズデヴィッド・バーン)、U2コールドプレイなど、数多くのコラボやプロデュース、Windows 95の起動音を手がけたことでも知られています。

エリック・サティ『家具の音楽』

県知事の私室の壁紙(6:12)

錬鉄の綴れ織り(3:09)

音のタイル張り舗道(2:32)


イギリスのグラムロック、アートロックパンクニューウェイブの流れのなかで、フランスの作曲家エリック・サティの管弦楽曲『家具の音楽』に触発され、イーノが提唱したのがアンビエントミュージックです。

【2】ララージ『Ambient 3: Day Of Radiance』


ララージ(Laraaji、本名:エドワード・ラリー・ゴードン)は1943年アメリカ・フィラデルフィア生まれ、ニューヨークを拠点に活動する、ニューエイジミュージック(癒し系音楽)のパーカッション奏者&電子音楽家です。

ブライアン・イーノがプロデュースしたアンビエントシリーズ第3弾『Ambient 3: Day Of Radiance』(アンビエント3:発光、1980年8月)は、「The Dance #1~3、Meditation #1~2」の5曲・49分

エレクトリック・チターハンマーダルシマーの音色が幻想的に響きます。

Deep Listening Session(1:04:44)


ロンドンの音楽ライブ配信プラットフォーム、ボイラールームBoiler Room)のライブ映像では、笑いヨガ(ラフターヨガ、笑い瞑想)も披露。

【3】ザ・KLF『Chill Out』→『Come Down Dawn』


ザ・KLF(The KLF)はビル・ドラモンド(1953年4月29日生まれ)とジミー・コーティ(1956年12月19日生まれ)による、イギリスのハウスミュージックユニット。

「冷静になる、落ち着く」という意味のチル、チルアウト」が音楽ジャンルとして一般的になったのは、1990年2月にリリースされた3rdアルバム『Chill Out』(14曲・44分43秒)がきっかけだったと考えられています。

2021年2月には、プレミックス・バージョン『Come Down Dawn』(12曲・38分48秒)として再リリースされました。

【4】ジ・オーブ『U.F.Orb』


ジ・オーブ(The Orb)は、インダストリアルロックの祖キリング・ジョークのローディーとして音楽業界入りしたアレックス・パターソン(1959年10月15日生まれ)が、ザ・KLFのジミー・コーティと1988年に結成した、イギリスのアンビエントハウスユニット。

コーティ脱退後、クリス・ウェストン、トーマス・フェルマン、アンディ・ヒューズ、サイモン・フィリップスなどのメンバー交代を経て、16thアルバム『Abolition of the Royal Familia』(2020年3月)ではマイケル・レンダールがメインパートナーを務めています。

2ndアルバム『U.F.Orb』は1992年7月にオリジナル盤(7曲・1時間13分55秒)、アメリカ盤(11曲・2時間19分55秒)、2007年10月に15周年記念盤(13曲・2時間24分22秒)がリリースされました。

1stアルバム『The Orb’s Adventures Beyond the Ultraworld』(1991年4月)でアンビエントハウスというジャンルを確立した後のダブブレイクビーツなどへの展開が秀逸です。

【5】エイフェックス・ツイン『Selected Ambient Works 85-92』


1971年8月18日、アイルランド・リムリック生まれ、イギリス・コーンウォール育ちの音楽家リチャード・D・ジェームスの数多くあるソロプロジェクトの代表格エイフェックス・ツイン(Aphex Twin)。

1stアルバム『Selected Ambient Works 85-92』(セレクテッド・アンビエント・ワークス 85-92、1992年11月)は13曲・1時間14分40秒歴史的名盤です。

1曲目「Xtal」から5曲目「i」までの美しすぎる流れをぶち壊すかのごとく、6曲目「Green Calx」で後のドリルンベースを彷彿とさせる本性を現し、7曲目「Heliosphan」でカタルシスを迎えます。

アナログ盤だと8曲目「We Are The Music Makers」からB面、11曲目「Hedphelym」でまた激しくなるのでご注意を!

【6】グローバル・コミュニケーション『76:14』


グローバル・コミュニケーション(Global Communication)はマーク・プリチャード(1971年4月15日生まれ)とトム・ミドルトン(1971年8月18日生まれ)による、イギリスのアンビエントテクノユニット。

アンビエント・チルアウトの流れを総括する名盤として音楽史に刻まれているのが、1994年6月リリースのアルバム『76:14』(10曲・1時間16分12秒)です。

6曲目のインタールード的な「0:54」では、「世界規模の伝達、音の媒体を通して伝えられた感動的な表現」という日本語のナレーションもサンプリング

実際に10曲目「12:18」まで感動の渦に巻き込まれます。

【7】ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー『Magic Oneohtrix Point Never』


ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(Oneohtrix Point Never、略称:OPN)は1982年7月25日、アメリカ・マサチューセッツ州ウェイランド生まれ、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する電子音楽家ダニエル・ロパティンによるソロプロジェクト。

9thアルバム『Magic Oneohtrix Point Never』(2020年10月)の輸入盤は17曲・47分17秒、国内盤はボーナストラック「Ambien1」が追加された18曲・50分54秒の快作です。

アメリカ・ボストンのラジオ局「Magic 106.7」の空耳がアーティスト名の由来ということで、新型コロナのパンデミックを機にOPNの起源を振り返った、集大成的なセルフタイトル作

ニューエイジミュージックとソフトロックが流れる「架空のラジオ局」がコンセプトです。

8曲目「No Nightmares」には、アルバムのエグゼクティブプロデューサーを務めた、カナダのSSWザ・ウィークエンド(エイベル・テスファイ)がボーカルで参加しています。

【8】フローティング・ポインツ×ファラオ・サンダース×ロンドン交響楽団『Promises』


フローティング・ポインツ(Floating Points)は1986年イギリス・マンチェスター生まれ、ロンドンを拠点に活動する電子音楽家サム・シェパードによるソロプロジェクト。

ファラオ・サンダース(Pharoah Sanders)は1940年10月13日、アメリカ・リトルロック生まれのジャズ・サックス奏者、ジョン・コルトレーンの後継者です。

さらにロンドン交響楽団(London Symphony Orchestra、略称:LSO)も参加した、驚愕のコラボアルバム『Promises』(プロミセス、2021年3月)は、「Movement 1~9」の9曲・46分37秒

極上の時間を堪能できます。

トーキング・ヘッズ「I Zimbra」(3:08)


このアルバムは<Luaka Bop>(ルアカバップ)からリリースされました。

1970年代後半にブライアン・イーノがプロデュースを手がけた、アメリカのニューウェイブ~ポストパンクバンド、トーキング・ヘッズのボーカル&ギター、デヴィッド・バーンが主宰するレーベルです。

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